通り魔:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
通り魔
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通り魔

1928年公開
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「市俄古」と同じくフィリス・ヘイヴァー嬢とヴィクター・ヴァルゴニ氏が共演する映画で「キング・オブ・キングス(1927)」「ショウ・ボート(1929)」のジョセフ・シルドクラウト氏が助演している。ジョン・マッゴワン氏とロイド・グリスコム氏の合作舞台劇を「陸軍士官学校」「巴里酔語」のダクラス・Z・ドーティー氏が脚色し、「医者の秘密」「グラムピー」のウィリアム・C・デミル氏が監督し、「突撃」「他言は無用」のデヴィット・アベル氏が撮影したもの。尚は「市俄古」「医者の秘密の」ロバート・エディソン氏、「非常警戒」「躍る青春」のルイ・ナトー氏が重要な役を演ずる。

ストーリー

ニューヨーク十番街の貧乏横丁で母と共に間借りしているライラ・メイスンは昼間はデパートに勤めていた。この家にいるフィンクは強欲な守銭奴で、禁制の酒を密輸入して不正の利得を貧っていたがある時割前のことからベニーという男と争い、ベニーはフィンクを殺すと誓った。ライラはジョー・ロッスという悪漢に想われていて彼は彼女が何時か彼と結婚すると約束していたので辛くても悪事を働くのを我慢していた。但しライラはジョーよりもポップ・ピータースを愛していた。ポップもこの家に泊まるようになってから得意の賭博もやめて彼女に愛を求めていた。ジョーはライラに指一本でも触れたら生かして置かないと事毎にポップに食ってかかるのだった。ベニーとフィンクが争った後、家主がやって来て滞納の家賃を明朝迄に払わなければ追い出すとライラに告げた。ポップは気の毒がってフィンクに金を借り賭博をしに赴いた。ジョーはポップがライラに感謝されるであろうと考えると嫉妬に堪えられなかった。そして拳銃を握って家を飛び出した。そのあとに探偵のバートンは部下を連れて来てジョーみたいな悪漢にはタクシー運転手になるのを許可しないと告げた。その時3階から銃声が聞えた。行って見るとフィンクが殺され金が盗まれていた。ベニーは第一に容疑者として引致された。バートンはライラを尋問してジョーとポップが決別していることを知った。折柄二人共帰宅した。ポップはジョーが犯人であることを知ったが、ライラがジョーと明日結婚すると聞いて、ジョーに彼女を人殺しの妻としないことを誓わせて彼の身代わりになることとなった。ポップが捕らえられるとジョーは誓約を破って明日西部の方へ一緒に行こうかとライラに言った。その旅費の出所を怪しんだライラはジョーを詰問して彼に自白させた。それを階上にいて気配から漏れ聞いた探偵は彼を捕縛せんとしたが逃げようとしたので射殺して終った。嫌疑晴れたポップとライラとは抱き合って喜んだ。

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作品データ

原題
Tenth Avenue
製作年
1928年
製作国
アメリカ
配給
欧米映画社
初公開日
1928年
製作会社
パテ・インタナショナル映画


[c]キネマ旬報社