草彅剛
凪沙
草なぎ剛がトランスジェンダーという難役に挑んだ愛の物語。身体と心の葛藤を抱えて生きる主人公が、バレエダンサー志望の少女と出会い、疑似親子的な関係を深めていく。監督兼オリジナル脚本を『下衆の愛』の内田英治が手がけ、共演に田口トモロヲ、真飛聖、水川あさみらが名を連ねる。オーディションで抜擢された服部樹咲が少女を演じ、本作で女優デビューを果たした。
※結末の記載を含むものもあります。
新宿のニューハーフショークラブで働くトランスジェンダーの凪沙。ある日、凪沙のもとに故郷の広島から親戚の娘である一果がやってくる。叔父だと思い訪ねてきた一果は凪沙の姿を見て戸惑うが、二人はそのまま共同生活を始めることに。やがて、一果のバレリーナとしての才能を知った凪沙は、彼女のために生きようと考えるようになる。そこには凪沙の“母になりたい”という思いがあった。
凪沙
桜田一果
瑞貴
キャンディ
アキナ
桑田りん
桜田早織
洋子ママ
片平実花
監督、脚本
音楽
エグゼクティブプロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
ラインプロデューサー
撮影
照明
美術
装飾
録音、整音
衣裳
コスチュームデザイン
ヘアメイク
ヘアメイク
バレエ監修
編集
音響効果
助監督
制作担当
制作担当
[c]2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS [c]キネマ旬報社
どんな映画なんて簡単には語れない
観て確かめて欲しい
映画館で
この映画に携わる人たちの本気の仕事がみられます
映画でこんな気持ちになった事はないです
そして出来れば2回は観てほしい
もっともっと大切なものが見えてくると思います
先行上映で鑑賞しました。
凪沙と一果が今現実にいるかのような錯覚に陥って、衝撃的で辛い展開に、ラストまで息をするのも忘れてしまうほどだった。
人を思う気持ちの強さ、深さに胸が締め付けられる。草彅剛の表現力に圧倒され、新人の服部さんとの間に流れる空気が自然過ぎて感動した。
偏見や差別がいかに人を苦しめるのか、決して他人事ではない。バレエシーンがあまりにも美しく哀しい。世界に羽ばたける名作に出逢えました。
性別も親も自分では選べない問題で傷つき、「あきらめる」ことで自分を保ってきた孤独な2つの魂が出会うことで、生きる喜び・希望を抱く様は美しくも切なく、とても心揺さぶられました。
トランスジェンダーを取り巻く経済的な問題、体を維持する困難さなどがリアルに描かれており、まるで凪沙という女性のドキュメンタリーの様でした。はさまれるバレエシーンがとても美しく本格的。バレエ映画としても秀逸。
役者陣、音楽とも素晴らし。