ミステリー・トレイン
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ミステリー・トレイン

1989年12月23日公開、110分
R15+
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メンフィスの一夜を舞台に、同じホテルに泊まる互いを知らない3組の人物を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーは平田国二郎と須田英昭、製作はジム・スターク、監督・脚本は「ダウン・バイ・ロー」のジム・ジャームッシュ、撮影はロビー・ミュラー、音楽はジョン・ルーリーが担当。出演は工藤夕貴、永瀬正敏、ジョー・ストラマーほか。

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ストーリー

1台のウォークマンを2本のイヤホンで聞くミツコ(工藤夕貴)とジュン(永瀬正敏)を乗せた汽車がメンフィス駅についた。 <ファー・フロム・ヨコハマ>駅に降り立った2人はエルヴィスのグレースランドに行くか、カール・パーキンスらが録音したサン・スタジオに行くか口論する。結局ジュンが折れてミツコの希望するグレースランドに向かうが、たどり着いたのはサン・スタジオだった。2人はアーケード・ホテルに泊まることになり、ミツコはベルボーイ(サンキ・リー)に日本のプラムをプレゼントする。深夜、夜汽車を見ていたジュンはミツコと愛しあう。そしてラジオから流れるエルヴィスの『ブルー・ムーン』。翌朝荷作りをする2人の耳に銃声がこだまする。しかし彼らは驚くことなく、そっと部屋を去る。 <ア・ゴースト>メンフィス空港。遺体引き取りの書類にサインするイタリア女性ルイーザ(ニコレッタ・ブラスキ)は、飛行機の座席をとれず街に出る。1軒だけ開いていた雑誌店の男(サイ・リチャードソン)にありとあらゆる雑誌を売りつけられたルイーザは、アーケード・レストランで時間つぶしをしているところヘエルヴィスの幽霊の話をする男(トミー・ヌーナン)にからまれ金を巻き上げられる。アーケード・ホテルにたどり着いたルイーザは、そこでナイトクラーク(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)とベルボーイから宿泊を断わられているディディ(エリザベス・ブラッコ)と出会い、彼女と相部屋で泊まることにする。ディディは恋人や兄と別れ、メンフィスを去る決意をしていた。ルイーザが夜汽車を眺め、『ブルー・ムーン』を聴いた後、エルヴィスの幽霊(スティーブン・ジョーンズ)が部屋に現われる。翌朝部屋を出る2人の耳に、1発の銃声が響いた。 <ロスト・イン・スペース>黒人のたまり場の酒場ジェイズで、愛するディディに見放されたエルヴィスと呼ばれるイギリス人ジョニー(ジョー・ストラマー)が荒れていた。友人のウィル・ロビンソン(リック・アーヴァイルス)は、彼の義兄になる床屋のチャーリー(スティーヴ・ブーシャーミ)を呼びジョニーを送り出すが、途中立ち寄った酒場で、ジョニーが酒屋の店主(ロケッツ・レッドグレア)を撃ってしまう。行き場を失った3人は、ウィルの義兄がナイトクラークをしているアーケード・ホテルで夜を過ごす。酔いの中で、ジョニーはエディの白人差別に抗議する。またチャーリーは、ジョニーとディディが実は結婚していなかったことを知らされあきれる。翌朝、銃で自殺しようとしているジョニーを止めようとしたチャーリーの太腿を銃弾が貫いた--。ミツコとジュンの乗るミステリー・トレインにディディが乗り込んでくる。ルイーザは空港へと急いでいた。チャーリーを乗せたバンがパトカーに追われている。隣州へ向かおうとしているウィルとジョニーが運転したそのバンが、ミステリー・トレインと併走する。

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作品データ

原題
Mystery Train
映倫区分
R15+
製作年
1989年
製作国
アメリカ
配給
ミステリー・トレイン・INC/ビクター音楽作品
初公開日
1989年12月23日
上映時間
110分


[c]キネマ旬報社