『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』はこの美人&イケメン俳優たちに注目! <その2:中堅&ベテラン編>
コールマン・ドミンゴ(ストランド役)
トニー賞候補歴ありの実力派。監督業にも挑戦
シーズン1から登場しながら、なかなか正体が判明しない謎の男、ストランドを演じるのは、コールマン・ドミンゴ。1969年11月28日、米ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれ。TVや映画に出演する前に、舞台でキャリアを積み、2011年にはブロードウェイのミュージカル『ザ・スコッツボロ・ボーイズ』でトニー賞にノミネートされている。
映画では『リンカーン』(12)、『グローリー/明日への行進』(14)、『ビール・ストリートの恋人たち』(18)など話題作に出演、これから公開される2作も注目作だ。まず1作は『アクアマン』(18)のヤーヤ・アヴドゥル=マティーン主演で名作ホラー『キャンディマン』(92)をリメークする『Candyman(原題)』。そして『ブラックパンサー』(18)のマイケル・B・ジョーダン主演、トム・クランシー原作の『Without Remorse(原題)』にも出演。そして、このシリーズでは監督業にも挑戦。シーズン4第12話「弱さ」、シーズン5第3話「詐欺師の峡谷」を監督している。
そんなコールマンは、syfy.comのインタビューでこの役の面白さについて語っている。
「ストランドは、タマネギみたいなキャラクターだ。すごくいろんな層がある。最初に脚本を読んだ時から"これは面白い、僕が培ってきた技術をたっぷり使わなくちゃならないぞ"と思った。彼は愉快で、謎めいた人物だ。しかも脚本家チームによる人物設定はかなり簡単で"彼は自尊心のある男。とても賢くて、カリスマがある"ってだけ。それ以外のこの人物の細かい部分は、僕に任されているんだ。しかも、次々に彼の別の側面が判明していく。だから演じるのがとても面白い」
レニー・ジェームズ(モーガン役)
『ブレードランナー2045』でも活躍の英国のベテラン俳優
本家『ウォーキング・デッド』シーズン1第1話から出演し、息子を必死に守父親から、自暴自棄の世捨て人、そして棒術の達人へと変貌したモーガンは、スピンオフ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』の主要登場人物になった。この人物を演じるレニー・ジェームズは、1965年10月11日、英国ノッティンガムシャー生まれ、南ロンドン育ち。両親はカリブ海のトリニダード・ドバゴ出身で、10歳の時に母を失って里親の元で育ち、ギルバードホール音楽演劇学校を卒業したという経歴の持ち主。
映画では、ガイ・リッチー監督の『スナッチ』(00)のロンドンの質屋の主人役で注目を集め、近年では『ジェームズ・ブラウン~最高の魂を持つ男』(14)で『ブラックパンサー』(18)のチャドウィック・ボーズマンが演じた主人公の父親役や、カルト作の続編『ブレードランナー2049』(17)の排気処理場にある孤児院の経営者などを演じている。新作『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(20)では、今回のドラマの中心となるウサギ、バーナバスの声を演じている。私生活では女優ジゼル・グラスマンとの間に3人の娘を持つよき父親だ。
彼は『フィアー~』でのモーガンについて「TVインサイダー」誌でこう語っている。
「モーガンと自分自身との戦いも、モーガンと周囲の人々との戦いも、まだ続いている。彼の旅は、彼の心の旅でもあるんだ。今度の旅では、これまで以上にモーガンがどんな人物なのかが分かるようになると思う」
ギャレット・ディラハント(ジョン役)
『それでも夜は明ける』など映画賞作品への出演多数
シーズン4から登場する元警官のジョンは、次第にこれまでの過去が明らかになっていくキャラ。演じているのは、ギャレット・ディラハント。1964年、米カリフォルニア州カストロ ・ヴァレー生まれ。ワシントン大学でジャーナリズムを学び、ニューヨーク大学の演技プログラム修士号を取得している。
SFファンにはTVシリーズ『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(08~09)のT-888型、クロマティ役でおなじみかもしれない。映画の出演作は映画賞で話題になるような硬派作品が多く、『ザ・ロード』(09)、『ウインターズ・ボーン』(10)、『チョコレートドーナツ』(12)、『それでも夜は明ける』(14)などに出演。新作には、Netflix製作で『ジャスティス・リーグ』(17)のザック・スナイダー監督が撮った来年配信の話題作『Army of the Dead (原題)』が控えている。私生活では、TV『スター・トレック:ピカード』(20~)のラフィ役、ミシェル・ハードと07年に結婚している。
ジョン役については、放送局amcのインタビューでこのように分析。
「彼は孤独じゃない。でも、久しぶりに他の人たちと行動を共にすることになって、自分の技術を他の人々のために使えることに興奮している。彼は、他の人たちよりも厳しい経験をしたと思うよ、それはシーズン4第2話を見れば分かる。誰かが自分の助けを必要としないというのは、とても辛いことだからね」
いろんな経歴を持つベテラン俳優が集まっているので「なるほど、言われてみればアレに出ていた!」と思い出した顔もあるのでは? とはいえ、芸達者な俳優ほど、作品によってガラリと変わる。彼らが『フィアー~』ではどんな顔を見せるのか、過去の出演作と比べてみるのも面白そうだ。
文/平沢薫
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『ウォーキング・デッド』公式サイト
https://twdu.jp/
海外ドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』〜3分で巡る世界終末の幕開け〜