「スーパーマリオ」に「ストリートファイター」、「ソニック」まで!ゲーム実写化の歴史を振り返る
『ランペイジ 巨獣大乱闘』には特撮ファンも大満足!
2010年代はさらにバラエティ豊かな作品が登場する。ジェイク・ギレンホールの王子役がまぶしい『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』(10)や、暗殺者を演じたマイケル・ファスベンダーのアクロバティックな動きも楽しい『アサシン クリード』(16)。魔法使いやエルフ、ドワーフが登場するファンタジーの世界を舞台に人間とオークの戦いや絆が描かれる『ウォークラフト』(16)も、デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズによって映像化されている。
80年代のアーケードゲームをベースにした『ランペイジ 巨獣大乱闘』(18)のヒットも記憶に新しい。巨大化したゴリラにワニ、オオカミに加え、人類最強の男(?)ザ・ロックが市街地を舞台にまさに“大乱闘”を繰り広げ、怪獣映画としても特撮ファンを大満足させる内容だった。また、厳密にはテレビゲーム原作ではないが、「パックマン」や「ドンキーコング」といった作品に登場するキャラクターに変身したエイリアンと人類が戦う『ピクセル』(15)も話題に。
ピカチュウやソニックに“キャラ萌え”する人が続出?
リアルな人間やモンスターではなく、現実世界には存在しなさそうなキャラクターを実写映像に溶け込ませた作品として、『名探偵ピカチュウ』の登場は衝撃だった。「ポケモン」シリーズから派生した同名ゲームを原作とし、なぜか中身がおっさんで探偵でもあるピカチュウと彼の言葉がわかる主人公が難事件に挑む。“ポケモンが現実の世界にいたら?”という世界観が見事に再現され、顔をくしゃくしゃにした、いわゆる“しわしわピカチュウ”もかわいい(!)とトレンドになった。
そして、『名探偵ピカチュウ』と同じくキャラクターの実写映像化しに成功したのが『ソニック・ザ・ムービー』だ。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズをベースに、音速で走ることができる青いハリネズミことソニックの冒険を描く。猛スピードで駆け回るソニックや、彼と友人になる人間たちとの絆、宿敵ドクター・ロボトニックとの戦いなど見どころが満載。ロボトニックを演じるジム・キャリーの怪演も見逃せない。
今年はさらに、ポール・W・S・アンダーソン監督&ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で、プレーヤーたちが巨大なモンスターの狩りを楽しむゲームを実写化した『モンスターハンター』(9月4日公開)も控えている。映像技術は日々進歩しており、ゲームを原作とする実写映画は今後ますます増えていきそうだ。
文/平尾嘉浩(トライワークス)
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