HBO「アウトサイダー」の続編も?「If It Bleeds」の映像化が進行中、スティーヴン・キング作品ブームふたたび
HBOの人気ドラマシリーズ「アウトサイダー」でシンシア・エリヴォが演じた探偵ホリー・ギブニーが登場する最新作を含んだ、スティーヴン・キングの中編集「If It Bleeds」。今年4月に刊行されたばかりの同作に収録されている4作品の映像化が進行していると「DEADLINE」が報じている。
Netflixと「インシディアス」シリーズで知られるブラムハウス、「アメリカン・ホラー・ストーリー」のライアン・マーフィーは、同著の一編「Mr.Harrigan’s Phone」の映像化権を獲得。友人の死体と共に埋葬された携帯電話から連絡を受けたティーンエイジャーの姿を描いた同作は『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(16)のジョン・リー・ハンコックが脚本と監督を務めるとのこと。
また「Rat」の映像化権は監督業もこなす俳優のベン・スティラーが獲得し、スティラーは主演・監督・製作の3役を務めるとのこと。「The Life of Chuck」の映像化権はダーレン・アロノフスキー率いるProtozoa Picturesが獲得。そして前述のホリー・ギブニーが登場する表題作「Let It Bleed」については詳細が明かされていないが、今後製作されるであろう「アウトサイダー」の新シーズンで映像化されるとみられている。
キングの中編集の映像化と言えば、『スタンド・バイ・ミー』(86)、『ショーシャンクの空に』(94)、『ゴールデンボーイ』(98)と、収録された4作のうち3作が映画化された1982年刊行の「恐怖の四季」が有名。今回の「If It Bleeds」の4作品が映画となるのかドラマとなるのかはまだ不明だが、「IT/イット」シリーズの大ヒット以降ふたたび盛り上がりを見せているキング作品の映像化ブームを、さらに盛り上げてくれることは間違いなさそうだ。
文/久保田和馬