MCUにも大抜擢!韓国の強面愛され俳優”マブリー”ことマ・ドンソクのキャリアを振り返る
極太な上腕、身長180cm、体重90kgの戦車のようなマッチョボディ、男臭すぎる強面ルックス…。このインパクトありまくりなビジュアルを武器に、韓国映画界でいま最も存在感を放っている男が、マ・ドンソクだ。
そのイカつい見た目とは裏腹に“マブリー(マ・ドンソク+ラブリー)”の愛称で親しまれ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の待機作『エターナルズ』にもキャスティングされるなど、活躍著しい彼のキャリアを改めて振り返っていきたい。
“存在感のある脇役”から、『新感染』で一躍大ブレイク!
18歳のころに家族でアメリカに移住し米国籍を取得すると、格闘家のフィットネストレーナーやクラブの用心棒など様々な職を経験したドンソク。役者としては、1994年にアメリカでミュージカル俳優としてキャリアをスタートさせると、その後、活躍の場を韓国に移し『天軍』(05)でスクリーンデビューを果たす。
韓国映画を多く観ていると「なんかこの人、前も観た!」と、ナイスな顔をした脇役の存在に気づく瞬間が時折訪れるが、ドンソクもまた『悪いやつら』(12)、『FLU 運命の36時間』(13)、『ミスターGO!』(13)、『群盗』(14)、『ベテラン』(15)など、どこかで見たことある強面脇役俳優として、多くの良作に出演。日本劇場未公開ではあるが、『隣⼈ -The Neighbors-』(12)でその存在感をアピールし、韓国のゴールデングローブ賞と称される百想芸術⼤賞で最優秀助演男優賞を受賞した。
そして、世間にその名を知らしめたのが『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)だ。韓国での観客動員数1100万人超の大ヒットとなったこのパニック映画では、コン・ユ演じる主人公と一緒に行動し、次々と素手でゾンビをなぎ倒していく武闘派の男を熱演。強面だけど善良、そして男前すぎる最期…とハマりっぷりは、日本でも大きな注目を集めた。
一躍ブレイクを果たすとその後は主役級の作品ラッシュ。『犯罪都市』(17)、『ファイティン!』(18)、『守護教師』(18)、『無双の鉄拳』(18)など、強面で乱暴な正義漢というお得意の役どころのアクションが超ハイペースで作られていく。また、『グッバイ・シングル』(16)、「神と共に」シリーズなどでは“マブリー”と呼ぶにふさわしいコミカルで愛らしい一面のアピールも忘れず、隙のないキャリアを構築すると、“アベンジャーズ級の豪華キャスト集結”と言われている『エターナルズ』に抜擢されるまでに上り詰めた。