海外ドラマファンのための「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」のススメ【レコメンW】
映画並みのスケールと、海外ドラマばりの中毒性…そんなドラマ、観たくありませんか?
WOWOWが贈るオリジナルドラマには、映画ファンや海外ドラマファンが、日本のテレビドラマに感じてきたであろう“物足りなさ”を払拭するような作品が目白押し。
この連載企画「レコメンW」では、映画ファンの代表として映画プラットフォーム「MOVIE WALKER PRESS」の編集部、海外ドラマファンの代表として雑誌「DVD&動画配信でーた」の編集部がタッグを組み、必見のWOWOWオリジナルドラマをレコメンドしていきます。
「日本のドラマはあんまり…」と思っている映画ファンも、海外ドラマファンも、この連載を読めばWOWOWのオリジナルドラマの魅力に気づくこと間違いなし。第2回は、「DVD&動画配信でーた」編集部の細矢が、「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」(全5話)の必見理由をご紹介します!
WOWOWのオリジナルドラマ「連続ドラマW」って?
WOWOW独自のドラマ製作プロジェクトとして2003年にスタートした長編ドラマ枠「ドラマW」。市川崑監督や大林宣彦監督ら日本映画界のレジェンドたちが手掛けた作品は大きな話題を呼び、2008年からは連続ドラマ枠「連続ドラマW」の製作も開始。濃密な人間ドラマから骨太な社会派ドラマ、映画スケールのアクションや本格ミステリーなど幅広いジャンルの作品を次々と生みだし、これまで「東京ドラマアウォード」や「日本民間放送連盟賞」など数多くの賞を受賞している。
今回レコメンドするのは「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」
ドラマ、映画化もされた「ストロベリーナイト」をはじめ、映像化作品も多い人気作家である誉田哲也原作の「プラージュ」をドラマ化した本作。思わぬことから犯罪者となってしまった青年が住むことになったシェアハウスは、文字通り、“訳あり”な人間たちばかりが暮らしているところだった。そんなシェアハウス「プラージュ」を舞台に、さまざまな過去を背負った人間たちの謎めいた過去を紐解き、時にユーモアと涙、そして心にじんわりとしみるエンタテインメント・ミステリー。主演を今や大人気の才人、星野源が務めるほか、石田ゆり子、仲里依紗、眞島秀和、中村ゆり、渋川清彦、スガ シカオという豪華キャストが集結。
あらすじを簡単に紹介しよう。旅行代理店の営業マン、吉村貴生(星野)は仕事も恋も失敗続き。憂さ晴らしで飲みに行った先で出会った若者に勧められ、酔った勢いで訳も分からぬままに覚せい剤を打たれ逮捕されてしまう。会社からは解雇され、おまけに住んでいたアパートは火事になり追いだされてしまう。執行猶予中の身で借りられる物件もない貴生は、潤子という女性(石田)がオーナーの「プラージュ」というシェアハウスを紹介される。無職の貴生は早速、1階の潤子が営むカフェを手伝いながら住むことに。だが、そのシェアハウスの住人はみな貴生と同じように前科のある者たちだった…。
犯罪に手を染める…。そんなこととは全く関係もなく、平凡に生きてきたはずが突如、道を踏み外してしまった者たちの過去と現在を描きながら、本当の償いとは何か。そして赦しとはなにかを、傷ついた者たちに寄り添うように優しく描く人間ドラマ。本作の見どころとなる3つのポイントをあげながら、それと類似した要素を持つ海外ドラマと絡めながらレコメンドしていこう。