海外ドラマファンのための「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」のススメ【レコメンW】
レコメンド2 人には誰にも知られたくない顔がある
本作で星野源演じる貴生は、当初、自分が罪を犯したことや、それによって前科者というレッテルが付いたことの意味がわからず、その実感もない。そんな彼が「プラージュ」の住人たちの厳しい現実を目にし、自身も厳しい現実にさらされるなかでこの世の理不尽さ、非情さも知り、自分の過去も隠そうとする。
「生きるためには、他人には自分の本当の顔を隠したほうがいい。そういう意味で言うと海外ドラマの『デクスター』と共通していますね。警察の鑑識課で働く主人公が強烈な殺人衝動を抑えられないシリアルキラーだったために、日常は優秀な鑑識官として事件を解決しながら、その裏で凶悪犯だけを手にかけていくというサスペンスです。『連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~』で言うと、特に渋川清彦演じる通彦は、普段はおちゃらけた人物で、共同生活のなかでは犯罪者という過去は全く分からない。でもふとした瞬間に過去の暗部が見えて、それにゾッとしたり共感したり。その描かれ方が秀逸です」。
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不安がたくさんあるいまの世だからこそ刺さる!
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