『ジュラシック・ワールド』第3弾、撮影地でのクルー感染でまたもや受難

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『ジュラシック・ワールド』第3弾、撮影地でのクルー感染でまたもや受難

2月末からイギリスで撮影を開始した大人気シリーズ第3弾『Jurassic World: Dominion(原題)』は、3月の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて撮影が中止されたものの、7月から撮影を再開。8月末からは、マルタ島での撮影が予定されていたが、またもやコロナの影響で、メインキャストなしでの撮影となることがわかった。

「Deadline」が現地の報道として伝えたところによれば、先週、マルタ島入りしている同作のクルーらがコロナに感染。隔離生活を行っているが、マルタ島では、ここ最近で、3月からの感染者数の約半数にあたる600人の新規感染者が出ており、まさに感染急増の状態にある。そのためマルタ島では、バーやコンサート会場、スポーツクラブを閉鎖。15人以上の集まりも禁止されることとなり、イギリスに戻った際には14日間の隔離生活が義務付けられた。

同映画の公式Instagramには、撮影開始にあたって安全性を重視した撮影であることとその様子を捉えた写真が掲載されているが、「New York Times」が、7月初旬以降にもクルーらがコロナに感染したことを伝えており、現在は、宿泊するホテルや、撮影時のキャストやスタッフの検温、週3回のPCR検査など巨額を投じた万全のコロナ対策を行っていることを明らかにしていた。

しかし、マルタ島で感染者が出たことを受けユニバーサル・スタジオは、「第2班がすでにマルタ島入りしており、その重要性から8月末から9月にかけて撮影が行われるが、第1班はマルタ島で撮影を行わないことになりました」と発表。2班は、マルタ島のクルーを含めて当初の予定の半数となる200人で撮影にあたるが、主演のクリス・プラットやブライス・ダラス・ハワード、サム・ニールなどのメインキャストは、マルタ島には渡らずにイギリスで撮影することになるという。CGなど映像技術の進歩は目覚ましいが、今後しばらくは莫大なコストと多くの制約を強いられることになり、映画業界の受難は続きそうだ。

NY在住/JUNKO

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