第2弾は9月13日開催!コロナ禍におけるイベントの最新形を示した「DCファンドーム」を振り返る
日本時間8月23日未明から2日間にわたり、DCコミックスの映画、テレビシリーズ、ゲームなどを網羅するファンイベント、DC ファンドームがオンライン開催された。第2弾イベントを9月13日に控えるなか、このオンラインイベントは『ワンダーウーマン 1984』(10月9日公開)のパティ・ジェンキンス監督とガル・ガドット、クリス・パイン、クリステン・ウィグ、そしてペドロ・パスカルが登壇。世界中のファンから寄せられたビデオ質問に答えたパネルなどを振り返りたい。
パネルでジェンキンス監督は、「ビジュアル的にも驚異的なものを準備しているので、この映画を映画館で上映できるよう、私たちは力を合わせています」と語り、スティーブ・トレバー役のパインは「僕の仕事はガルと恋に落ちることだけだから、そんなに難しい仕事ではありませんでした」と、2017年の『ワンダーウーマン』の続編に再度出演することについての想いを語った。ダイアナ役を演じるガル・ガドットは、「とても楽しい撮影現場で、共演者とのケミストリーが最高でした。お互いの愛情と尊敬を認め合う現場でした」と回想。予告編にはウィグが演じるバーバラことチーターと、ワンダーウーマンが戦う映像も公開されている。
イベント後にガドットはTwitterで「ワンダーウーマンの物語のすばらしい新章をお届けするために、私たちは尽力してきました。より大きく、より壮大で、細部までこだわっています。精魂込めて作ったこの映画を劇場で共有できるのが待ちきれません。それまでは、第2弾予告編を楽しんでね!」とコメントをアップしている。
また、続いて行われた『THE SUICIDE SQUAD』のパネルには、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督が登場し、2016年の『スーサイド・スクワッド』に出演したマーゴット・ロビー、ジョエル・キンナマン、ジェイ・コートニー、ヴィオラ・デイヴィスがそれぞれの役を再演しているほか、ピースメーカー役のジョン・セナ、ブラッドスポーツ役のイドリス・エルバ、サルソリア役アリス・ブラガら新キャストの役柄が発表され、彼らのメイキング映像も公開された。
ジェームズ・ガン監督のTwitterでもアニメーション映像が公開されている。
そのほか、2021年公開予定の『ザ・バットマン』の最新予告編では、ロバート・パティンソンが演じるケープドクルセイダーが初公開された。クリストファー・ノーラン監督の「バットマン」トリロジーや、トッド・フィリップス監督の『ジョーカー』(19)を彷彿させるようなダークな世界観で、ニルヴァーナの「Something in the way」が流れる予告編にはリドラー役を演じるポール・ダノ、キャットウーマン役のゾーイ・クラヴィッツの姿も見られる。
マット・リーブス監督は、バットマンのキャラクター造形について「彼は伝統的なスーパーヒーローではありません。彼はマントを被っているかもしれないですが、 空を飛ぶことはできません。どこにでもいる人間のようなのです。もし彼に超能力があるとすれば、それは耐え忍ぶ能力だと言えます。能力だけでなく、そうしなければならないという強迫観念もあります」と語っている。
2日間にわたって行われたDCファンドーム初のオンライン開催は、1つのチャンネルをフォローしていればほとんどのパネルを観ることができ、コロナ禍の新しいコンベンションのかたちを示した。先月に行われたコミコン@Homeはスケジュールがわかりにくく網羅することが困難だったが、DCファンドームはDCコミックの世界を縦横にカバーするイベントということもあって、イベントとしてのまとまりがあった。なお、DCファンドーム第2弾は日本時間9月13日より開催予定だ。
文/平井伊都子