『喜劇 愛妻物語』濱田岳&水川あさみ、凸凹夫妻を作り上げた舞台裏にはハプニング満載

インタビュー

『喜劇 愛妻物語』濱田岳&水川あさみ、凸凹夫妻を作り上げた舞台裏にはハプニング満載

「足立監督の人柄と水川さんの笑い声で、現場が元気になるんです」(濱田)

【写真を見る】相手役を聞いて即決!? 撮影時も仲の良さを見せる濱田と水川
【写真を見る】相手役を聞いて即決!? 撮影時も仲の良さを見せる濱田と水川撮影/黒羽政士

――撮影中の雰囲気はいかがでしたか?

濱田「足立監督の人柄と水川さんの笑い声で、現場が元気になるんですよ。この2人がいたら絶対、ピリピリしたり嫌な雰囲気になったりするわけがないんです。だからどんなに大変な場面でも不思議と笑えてきたんですよね。撮影は、小豆島のビーチで僕が大久保(佳代子)さんと電話で『第一ガマン汁が~』とか話している間に娘が居なくなっちゃう場面から始まったんですけど、そこだけでも豪太のダメさ具合は監督と十分練れたような気がして、もはやその時点から“怖いものなし!”の状態にはなりました」

――部屋のシーンは、実際に足立監督のご自宅で撮影されたとか。まさにリアリティがダダ漏れでした。

濱田「いや、でもあの画は絶対にねらって作れるものではないですからね。セットではない場所でのリアルな狭さや撮りづらさに関して言うと、それまでに散々ギチギチの状況でやってきたから、もうすっかり慣れっこだったっていうのもありますね(笑)。実際には僕らは撮影の前半で四国に行って、最後に東京ブロックの撮影だったので」

――例えば、高松のビジネスホテルのお風呂のシーンとか?

濱田「そうそう!まさにホテルのユニットバスの撮影なんて、本当にひどいもんでしたよ(笑)。だから『本当に旅して監督の家にみんなで帰ってきた』っていう感じだったんです。ちゃんと『足立組』の土台が出来上がってから“我が家”に帰ってこられたからこそ、映画のオープニングから、あの独特な家族の空気感が出せたんじゃないかな。あれがもし順撮りでクランクインの直後だったとしたら、もうちょっと手探りというか、まっさらな感じになっていたかもしれません」

撮影は東京だけでなく四国でも
撮影は東京だけでなく四国でも[c]2020『喜劇 愛妻物語』製作委員会

――撮影中、水川さんが一番大変だったこととは?

水川「真夏の撮影だったので、とにかく暑かったことですね。チカがスカート姿で電柱を登ってホテルの裏口を乗り越えるところも、現場ではすごく楽しかったですからね。監督的にはもう少し怖がって登って欲しかったみたいなんですけど、私は高い所も全然平気だから、まずはどんなもんなのかなと思って一回登ってみたら、『そうやってガシガシ登る感じがチカちゃんっぽいです!』『そっちでいきましょう!』みたいな感じになりました(笑)。現場でいろんなアイデアが飛び交って、臨機応変に変わっていったのも面白かったですね」

濱田「『監督の想像の上を行けた…』って、ふと思う瞬間があったりもしましたけど、僕なりに必死に考えてやった結果、『最っ低』って監督に言われたりとかもして(笑)」

水川「ハハハ(笑)。でもそれ監督なりのほめ言葉だけどね!」

濱田「え~!?あれほめ言葉だったのか!」

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