オードリー・ヘップバーンの美しさをカラーで!『ローマの休日』全編カラー化プロジェクトが始動
オードリー・ヘップバーンの代表作として、1953年に製作されてから65年以上経ったいまでも多くの映画ファンから愛され続ける名作『ローマの休日』。このたび同作を、最新のAI技術と画像処理技術を用いて全編カラー化するプロジェクトが始動した。
アカデミー賞監督賞歴代最多ノミネート記録を持つ巨匠ウィリアム・ワイラー監督がメガホンをとり、オードリーとグレゴリー・ペックが主演を務めた『ローマの休日』は、ヨーロッパを表敬訪問していた王女アンが滞在先のローマで不自由な生活に不満を抱いたことから街へ飛びだし、新聞記者のジョーと出会って恋に落ちる姿を描いた物語。今年春まで開催されていた「午前十時の映画祭 10-FINAL-」では、上映された26作品のなかで最多の観客動員数を記録するなど、世代を超えて根強い人気を誇っている。
このたびそんな不朽の名作のカラー化に挑むのは、京都大学映画カラー化同好会「十人十色」。彼らは最新のAI技術を駆使して本編の全フレームをカラー化処理。さらにフレームとフレームの間をAIによって補完することで登場人物たちの動きをより滑らかにしていく。「十人十色」のホームページでは、カラー化された『ローマの休日』のオフショット写真や、大正時代の東京を映した記録映像の動画が公開されており、その技術のすごさを目の当たりにすることができるだろう。
今月15日より応援購入サービス「Makuake」でクラウドファンディングを開始した「『ローマの休日』全編カラー化プロジェクト」は、わずか2日で目標金額を達成。すでに目標金額の倍額以上の支援が集まっている。10月25日(日)までファウンダーの募集はつづけられ、リターンとして完成したカラー版のDVDや動画データ、さらにはクレジットに名前が載るチャンスも。是非とも支援し、最新技術で美しく鮮やかによみがえった『ローマの休日』を、心ゆくまで堪能してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬