北村匠海&二宮健監督がコメディに挑戦!『とんかつDJアゲ太郎』“アガる”撮影現場に潜入
「少年ジャンプ+」で連載されたイーピャオと小山ゆうじろう原作の人気ギャグ漫画を実写映画化した『とんかつDJアゲ太郎』が10月30日(金)より公開される。
老舗とんかつ屋3代目のアゲ太郎がとんかつもクラブフロアもアゲられる男を目指し奮闘する本作で、日々“おもしろいことをする攻防”が繰り広げられているというその撮影現場にMOVIE WALKER PRESSが潜入!今回が本格的なコメディ初挑戦となった主人公アゲ太郎役の北村匠海、二宮健監督らの現場インタビューとともに、撮影の模様をお届けする。
2016年にはテレビアニメ化され人気を博し、実写映画化発表の際にはYahoo!リアルタイム検索ワード1位になるなど早くから話題を呼んでいた本作。キャスト、スタッフともに若い才能が集結し、駆けだしDJのアゲ太郎を単独主演初となる北村匠海がこれまでにない“アゲキャラ”で熱演。また、アゲ太郎が想いを寄せる苑子を『今日から俺は!!劇場版』(公開中)にも出演している山本舞香、ライバルDJでIT社長の屋敷を『弱虫ペダル』(公開中)など話題作への出演が相次ぐ伊藤健太郎が演じるなど、フレッシュな顔ぶれがずらりと並ぶ。さらに監督と脚本を『チワワちゃん』(19)でメガホンをとった28歳の俊英、二宮健が手掛けるなど、まさに若いパワーが炸裂。
また物語の要となるアゲ太郎の家族には、“しぶかつ”2代目店主で厳しくも優しい父親の揚作を俳優やアーティストとして幅広く活躍するブラザートムが好演し、アゲ太郎を温かく見守る母親のかつ代を『楽園』(19)の片岡礼子が、いい加減な兄を常に心配する妹のころもを『ニセコイ』(18)の池間夏海が演じる。
とんかつの香りただよう撮影現場へ、いざ潜入!
撮影期間真っただなかのこの日、記者が訪れたのは、湾岸スタジオに作られた老舗とんかつ屋“しぶかつ”での店内シーン。細かい部分までこだわり抜かれたお店のセットは、監督が「仕事という枠を超えた遊び心を、これでもかとぶち込んでくれている」と表現する通り美術部のアイディアがぎっちりと詰め込まれており、年季の入ったメニュー札や豚の置物など味わい深い飾りものがたくさん。製作陣の狙いでどの角度から撮影しても装飾物が映像に入るように空間がデザインされており、まさに本物のとんかつ屋に来店したかのような、なんとも言えないレトロないい雰囲気が漂う。さらにセットの横には、九州を中心に展開する老舗「とんかつ濵かつ」の協力で揚げ場が設置され、その名店の味を再現し黄金色となるよう研究を重ねたという“とんかつ”を実際に調理。物語のキーポイントとなる香ばしい匂いがただよい、まさに世界観を五感で感じる撮影現場に。
そこへ「はい本番!よーい、スタート」という二宮監督の威勢のいいかけ声が響き渡り、アゲ太郎の会話シーンが撮影されていく。撮影直前に髪を切ったというアゲ太郎役の北村は、自分史上一番に前髪を短く切って役作り。原作通り左目下に“つけぼくろ”をつけ、白い調理着を着た姿は、最初スタジオ内を見渡しても北村がどこにいるか分からなかったほどの再現度。「なるべく新しい才能や、いままでやったことのない若いメンバーでやりたかった」という監督の狙い通り若い制作スタッフも多く、現場全体を若いパワーが包みこんでいるのも印象的だった。