「映画業界を夢のある場所に」山田孝之&阿部進之介「MIRRORLIAR FILMS」“ウラ独占座談会”を敢行
著名な俳優や映画監督、一般クリエイターが“短編オムニバス映画”を製作する新プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」が満を持して始動。先日開催された「プロジェクト発表記者会見」でその大枠の概要が発表されたが、MOVIE WALKER PRESSではその会見のウラで発起人となる山田孝之、阿部進之介、伊藤主税(and pictures/本プロジェクトプロデューサー)、運営メンバーとなる関根佑介(Fogg/デジタル周り担当)、松田一輝(KOUEN/企画立案)、小金澤剛康(イオンエンターテイメント/配給)の総勢6名の“独占座談会”を敢行!プロジェクトへの想いやこぼれウラ話まで、存分に語ってもらった。
36人の映画監督が“短編オムニバス映画”を製作する本プロジェクト。山田、阿部を筆頭に柴咲コウ、志尊淳などの俳優たちと、『ハード・コア』(18)の山下敦弘ら映画監督の24枠、さらに一般公募する12枠で4シーズンに分けて製作を行い、「1stシーズン」が2021年夏に全国50館以上の映画館で公開されることが決定している。
作品はすべて“変化”をテーマにした「5分以上15分未満の尺」が応募規定となり、製作時期や年齢、職業は一切問わず、一般公募作品は現在絶賛募集中だ(応募締切は2021年2月28日)。また各シーズンごとに、最優秀賞には50万円、優秀賞には30万円、佳作には10万円の賞金が与えられ、4シーズン上映後には全36作品の「映画祭」を開催。グランプリ作品に500万円の賞金が贈呈される。
「やってみないと分からない。挑戦するのは素敵なこと」(山田)
――かなり壮大なプロジェクトになりますが、まずはこの「MIRRORLIAR FILMS」を立ち上げたきっかけについて、本プロジェクトのプロデューサーも務める山田さんと阿部さんにお伺いできますか。
山田「もともと『mirroRliar(ミラーライアー)』という、俳優の発掘や育成を目的としてプラットフォームを作ったんです。そこで俳優のサポートの仕方や、どうやって新たなクリエイターを生みだしていこうかと考えていくなかで、いろんなアイデアが出てきたんですね。そこからショートフィルムをみんなで集めて製作して、かつ“映画祭”を開催するという形がいろんなバランスがうまくいって、プロジェクトとして動かすことができた。今後また、ほかのアイデアもかたちになって、発表できるかもしれません」
阿部「僕も『映画を作る』ということを通して、いろんなものが生まれるだろうと。それでこのかたちに落ち着いたのかなと思います。俳優も育つでしょうし、新しい仲間も増えるでしょうし、そこでまた足りないものも見えてきて、次のステップをどうするべきか見えてくると思うので。僕らも含めて、一度“みんなで作品を作ること”が軸になるのではないかと思っています」
――監督参加者を見ると、とても豪華な顔ぶれが揃っていますよね!阿部さんをはじめ柴咲コウさん、安藤政信さん、水川あさみさん、志尊淳さんなど、今回が監督初挑戦となる方々も多くいらっしゃいます。
山田「はい、実際に現場にはいたとしても、監督側でカメラの後ろに立ったことがない方が何人もいますよね。そうなると、今日スマートフォンで撮ってみよう、という学生とスタートラインは同じなわけですから、自分自身、そこが怖くもあったりはします。20年以上お芝居の現場にいるのに、実際に裏に立ってみたらなにをやったらいいか分からないとか、すごい下手と言われたらどうしようみたいな…。でもそこはもう、なんでもやってみないと分からないし、挑戦することは素敵なことなので、『とにかくみんなやってみようぜ!』と」