「映画業界を夢のある場所に」山田孝之&阿部進之介「MIRRORLIAR FILMS」“ウラ独占座談会”を敢行
「みんなが目指したくなる場所にしていきたい」(山田)
__「MIRRORLIAR FILMS」は映画業界にとっての新たな試み、チャレンジになると思います。今後の映画業界に望むことや、プロジェクトへ参加しようと思っている皆さんへメッセージをお願いします!
関根「YouTubeが流行って、みんな映像を作ってみるようになりましたけど、それってYouTubeとの距離感が縮まったからなんですよね。なので今回のプロジェクトで、『映画もみんな作れるんだよ』ということをきちんと広げる。そして、多くの人が映画を作る文化になっていけば、母数が増えた分いろんな人に刺さる作品が生まれて、映画業界も活性化すると思うんです。そういう時代になったらおもしろいなと、僕は思っています」
伊藤「映画って敷居が高いイメージを持たれていると思うんですけど、とにかく楽しいことなのでまずやってみて欲しい!そして映画に携わってもらうことで映画にもっと興味を持って、もっと観に行こうって思って欲しい。そんな想いを込めて、いまやっています」
山田「今後の映画業界には、もっと素敵な作品が生まれていって欲しいと思っていますが、僕自身プロデューサーとして映画を作っている理由として、“見えなさ過ぎる”というのがあります。映画をどうやって作るのかというのもまさにそうですけど、映画業界のなかに、間違いなく良くない風習とかがある。労働基準の話もそうですし、そういう所を少しずつ改善していって、夢のある場所、みんなが目指したくなる場所にしていきたいと思っています。『MIRRORLIAR FILMS』も、こうして短編を1本撮るだけではなくて、そこから『もっと撮りたい、長編も撮りたい』となる人も増えてくると思うんです。そのためのプロジェクトでもあるので、その人たちの心が折れないように、環境作りももっときちんとしていくということが目標です」
__阿部さんはいかがですか。
阿部「仲間を増やしたいですね…」
全員「寂しいよ(笑)!いるいる!」
阿部「ここにはいますけど(笑)、もっと欲しいです。そして映像表現の楽しさや自己表現、その手段も身近になって、そこでまた見えてくることもたくさんあると思います。子どもたちが『ちょっと映画撮ったんだけどさ、観てよ!』とか言っているのを想像すると、なんかいいなって。そういうことが起これば良いなと思ってます」
松田「よく次の世代のことを考えるんですけど、彼らが『映画に関わりたい』と言うようになって欲しい。それこそ阿部さんが言われた通り、仲間がいる状態をどんどん作っていくと作品も生まれやすくなって、活性化に繋がると思うんです。映画に関わりたいと思う状態を作りたいですね」
小金澤「こういう企画をどんどん展開することによって映画業界の門戸を開く、いろんな方々が入りやすいような環境を作るというのが、当然ながら良いことだと思うんです。そして我々はそれをしっかりビジネスとしてアウトプットしていかないといけないという責任がある。こういうことを繰り返すことで、とにかく業界を賑やかにしたいなと思っています。皆さん一緒に、ワクワクするものを作りましょう!」
取材・文/富塚沙羅