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“家”で観ると、映画はもっとおもしろい!美術監督、磯見俊裕が語る『望み』邸宅へのこだわり

インタビュー

“家”で観ると、映画はもっとおもしろい!美術監督、磯見俊裕が語る『望み』邸宅へのこだわり

「(『パラサイト』は)独特な匂いを感じさせる装飾がすごい」

今年話題になった“家”映画といえば、映画賞を総なめにした『パラサイト 半地下の家族』(19)だ。『望み』のティザービジュアルが発表された際も、真正面に捉えた、どこか不穏な家族写真に『パラサイト~』を想起させるという声があがった。

『パラサイト~』を観た磯見は、意外にも「モダンな豪邸より、主役の4人家族が住んでいる半地下の住宅に目を引かれた」と語る。「独特な匂いを感じさせる装飾がすごいと思いました。『万引き家族』(18)の生活感が匂い立つような雰囲気にも通じる、すばらしい飾りをやっているなと。周囲の街並みもオープンセットで、あれをぜんぶ作ったなんて…おもしろいかもしれないけど、これは大変だなぁ~と思いながら観ていました」

「(『血と骨』では)物語の舞台に行って、昔のお話をいろいろ伺いました」

磯見がこれまで手がけてきた映画の中で、とりわけ“キャラクターの家”に力を入れた作品を尋ねたところ、「いっぱいありすぎて…」と迷いながらも、『血と骨』(04)を挙げてくれた。「主人公の金俊平には、家族と住んでいる家、愛人との家…など何軒もの家があって、さらにその変遷も描かれます。そのため、まず物語の舞台となっている場所に行って、昔のお話をいろいろ伺いました。当時の長屋が残っている所では、間口だけでなく、屋根裏に上らせてもらって、元の柱のサイズまで測って、それをセットで再現するということをやっています」

映画の美術は、キャラクターを表現する上でも重要な役割を担っている。劇中に登場する装飾や小道具といった何気ないディテールの中にも、登場人物たちの特徴や性格のヒントがたくさん隠されているのだ。「例えば、役者さんが右利きなのか、左利きなのかによって、物の置き方が違ってきますよね。あと、床に物を直接置く人なのか、逆にイヤな人なのかでも、その特性を表すことができる。また、親子関係であれば、東京で一人暮らしをしている娘さんの部屋のキッチンが、フライパンをかける位置などのバランスも含め、家族と住んでいた実家のキッチンとよく似ているとかね」

一登が読んでいると思われる建築新聞
一登が読んでいると思われる建築新聞[c]2020「望み」製作委員会

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