シャーロック・ホームズに“妹”がいた!ミリー・ボビー・ブラウンが明かす、主演映画に込めた想い
――母親役のヘレナ・ボナム=カーターとの共演場面は多いですが、彼女との共演から学んだ事を教えてください。
「ヘレナは、まず人として本当にすばらしかった。彼女との時間はなにもかもを楽しむことができました。感銘を受けたのは、すべてをあまり真面目にとらえ過ぎないこと。私もそういう生き方をしたいと思っています。彼女は自分の仕事が大好きで、私も彼女の年齢になっても、いまの彼女が仕事を愛しているのと同じくらい仕事を好きでいたいと思います。彼女は18歳から仕事をしているから、長い経験の持ち主です。長いキャリアを重ねても仕事を愛していられることはすばらしいことですよね」
――大人相手の本格的なアクションは初めてですが、準備の為にどんなことをしたのでしょう?
「準備には数か月を費やしました。スタント、衣装などとの関わりも含めてです。スタントと入れ替えわりながら場面を作っていきました。監督やスタント・コーディネーターと話し合い、“振付”を考えたんです。ダンスと同じような感じですね。現実的で映画的でもあり、それでいて実際に危険な格闘が起こっているようにみえる。そんな場面になるよう心がけました。私が本当に格闘しているようにみえるように、です」
――今後はプロデュース業を含めて、どんなプロジェクトが進行中ですか?
「いまNetflixといくつかプロジェクトが進行しています。『Time Lost』という作品は実話に基づいたもの。友人が数年前ガンで他界したのですが、いつも彼女の話を書きたいと思っていました。長い間ガンと闘い、苦しんだ彼女の物語を作ることにとてもやりがいを感じています」
――コロナ禍で本作を見る日本の観客に、メッセージをお願いします。
「去年日本に行って、ファンの皆さんにお会いできてとてもうれしかった。この作品を皆さんが楽しんでくれることを願っています。映画を観て将来に希望をもっていただけたら、インスピレーションを感じてくれたらうれしい。エノーラや私が大切に感じていると同じように教育の大切さを感じてください。いまは困難な状況ですが、心を強くもって健康でいてくださいね」
取材・文/相馬 学
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