山田涼介、芳根京子らがネタバレ全開トーク!『記憶屋』ビジュアルコメンタリーで明かされる撮影秘話

コラム

山田涼介、芳根京子らがネタバレ全開トーク!『記憶屋』ビジュアルコメンタリーで明かされる撮影秘話

シリーズ累計50万部超えの織守きょうやの小説を映画化した『記憶屋 あなたを忘れない』(19)のBlu-ray&DVDが発売された。その豪華版には山田涼介、芳根京子、蓮佛美沙子らキャスト陣に、平川雄一朗監督を加えた4人が集まり、本編を観ながら感想や思い出を語り合う、“ネタバレ全開(!)”なビジュアルコメンタリーが収録されている。
劇場公開以来の再会となった彼らが繰り広げるトークから、印象的なものを抜粋し、作品の魅力や見どころを紹介していきたい。そのため本コラムは、本編を一度観たうえで読まれることをおすすめする。

※以下の記事は、一部本編の核心に触れる内容を含みます。鑑賞前の方はご注意ください。

『記憶屋 あなたを忘れない』豪華版Blu-ray&DVDに収録のビジュアルコメンタリーより、作品の見どころを紹介!
『記憶屋 あなたを忘れない』豪華版Blu-ray&DVDに収録のビジュアルコメンタリーより、作品の見どころを紹介![c]2020「記憶屋」製作委員会

人の記憶を消せる“記憶屋”という存在がいるという噂が広まるなか、大学生の遼一(山田)は、恋人の杏子(蓮佛)からプロポーズのOKをもらい、幸せの絶頂にいたが、その翌日から彼女と連絡が取れなくなってしまう。
数日後、偶然、駅で杏子を見かけ声をかけるも、なぜか彼女は遼一のことをいっさい覚えていなかった。実は遼一は、過去にも同じ経験をしたことがある。幼少期に幼なじみの真希(芳根)が、自分の身に起きたある事件の記憶を失ったのだ。遼一は都市伝説として巷でささやかれている“記憶屋”のことを知り、真希と弁護士の高原(佐々木蔵之介)とともに、杏子が記憶を失った原因を調べ始めるのだが…。

山田涼介が見せる“涙”を監督&キャストが大絶賛!

主演の山田といえば、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)で見せた“泣きの演技”も話題となったが、本作でもその演技力を存分に発揮している。芳根と蓮佛、平川監督も映像を観ながら、その涙に魅せられ絶賛している。

真希とその祖父に対する全身全霊の涙の謝罪…
記憶屋の情報を求め、真希の祖父、慎一(田中泯)がいる広島の老人ホームを訪れた遼一と高原。そこで遼一は、過去に自分のせいで真希が事件に巻き込まれたことを涙ながらに謝罪する。感情をさらけだす山田の姿が心に残るこのシーンは、2パターンが撮影されていた。

「ここは山田くんの気合いの入ったシーン。苦しかったでしょ」と言う平川監督に、うなずく山田。同じ場にいた共演の佐々木も感嘆する全力の泣き演技を見せたが、監督からはまさかの「もう一回」と指示があったそう。しかし、結局採用されたのはテイク1。監督曰く「現場で見た時、『これは泣きすぎちゃったな』と思い、それで山田くんに『そんなに泣かないでくれ』と言って、テイク2を撮ったんです。でも、編集作業で『俺が間違っていた。山田くんが正解だった』と思いました(笑)」と振り返っている。

高原が記憶屋に会おうとする理由とは?
高原が記憶屋に会おうとする理由とは?[c]2020「記憶屋」製作委員会

病院のベンチで高原からの手紙を読み、自然と涙が流れるシーン
余命僅かで入院することになった高原を見舞った遼一は、彼から一通の手紙を受け取る。そこには不条理な世の中に対し、憤りを感じる遼一への温かいメッセージが記されていた。

このシーンについて「どう演じようかと、監督とけっこう話し合いましたね」と山田。完成した映像には佐々木の声が加えられているが、撮影現場では一人で手紙を黙読しながら、高原への想いを体現しなければならない。本番に向けて感情のピークを持っていくために、山田は「テストの時は、あえて字は見ないようにする」ことを心がけていたという。

■『記憶屋 あなたを忘れない』
Blu-ray&DVD 発売中
価格:Blu-ray豪華版 7,700円+税、DVD豪華版 6,800円+税、DVD通常版 3,800円+税
豪華版特典:特典DVD2枚(DISC1:山田涼介、芳根京子、蓮佛美沙子、平川雄一朗監督ビジュアルコメンタリー、DISC2:メイキング映像、イベント映像集)
発売・販売元:KADOKAWA

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