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山田涼介、芳根京子らがネタバレ全開トーク!『記憶屋』ビジュアルコメンタリーで明かされる撮影秘話

コラム

山田涼介、芳根京子らがネタバレ全開トーク!『記憶屋』ビジュアルコメンタリーで明かされる撮影秘話

役者の可能性を引きだす…“平川演出”の平川雄一朗監督

『ツナグ』(12)やテレビドラマ「義母と娘のブルース」など、人間の本質に触れる良質な作品作りに定評があり、“平川演出”と呼ばれる妥協しない演技指導でも有名な平川監督。もちろん、本作でもその姿勢は変わらない。とりわけ、芳根が「いままで出演した作品のなかで、役に入るのに一番時間がかかった」と語る真希のシーンでは、熱い意見をぶつけ合いながら、山田もおどろくほどのテイク数を重ねたそうだ。

【写真を見る】物語のカギを握る、芳根京子演じる真希の複雑な表情
【写真を見る】物語のカギを握る、芳根京子演じる真希の複雑な表情[c]2020「記憶屋」製作委員会

覚えていないくらいテイクを重ねたクライマックス
山田と芳根が挑んだクライマックスシーンは、一日がかりの撮影となった。「このシーンはかなりテイクを重ねましたよね。『監督、なんでOKを出さないの?』と思ったくらい」と山田。芳根は「『いま何回目だ?』とか思うと、落ち込んでダメになっちゃうから。何回やったかの記憶がまったくないんです」と言いながら、撮影を思いだし、込み上げるものがあったのか、涙ぐんだ表情に。

この光景を見た蓮佛は、「平川監督は撮りたい画のイメージがすごく明確にありますよね。『もうちょっとここを変えてみて』という1~2mmの違いをおっしゃってくださって。求められているところにたどり着きたいと思いながら、ワンカット、ワンカット、あがいていく感覚は、私にとってはすごく久しぶりで、チャレンジングなものでした」とコメント。続けて、役者の意見を尊重する平川監督に「お芝居は正解がないから。これからも提案したいことがあれば、遠慮せずに言っていきたい」と語るなど、意欲を見せた。

蓮佛美沙子演じる遼一(山田涼介)の恋人、杏子
蓮佛美沙子演じる遼一(山田涼介)の恋人、杏子[c]2020「記憶屋」製作委員会

若手俳優たちそれぞれの演技論がアツい!

ビジュアルコメンタリーでは山田、芳根、蓮佛が互いに質問し合いながら演技論を展開。なかなか知ることのできない、それぞれの演技へのアプローチが語られている。

リハーサルは100%で臨む?
本番にピークを持っていく山田の演技について、「テストでは泣くの?」と尋ねる蓮佛。山田は「テストではバカみたいにうわの空というか…。同じ気持ちは一発しか出せないので、テストでも感情はある程度乗せるけど、自分のなかではほぼ棒読み」と説明する。
一方、「芳根さんはリハーサルから役に入っていますよね」と平川監督に、「台本読みの時から泣いている」と山田から言われた芳根は、常に100%で臨むタイプ。「だから、本番は本当に賭けですね。涙出ろよ!みたいな感じ(笑)」とのこと。

カットがかかったあとも役を引きずる?
「苦しい役を演じる時は、2段階で苦しくなるんです。まず、役として苦しくなります。そして、カットがかかって自分に戻った時に、今度は自分の感情で苦しくなります」と話す芳根に、一同ビックリ。一方、山田と蓮佛は、カットがかかった瞬間に役が抜けるタイプ。山田が「夢を見ている時、耳元でパン!と手をたたかれたら、ハッとなるじゃないですか。ああいう感じですね」とし、蓮佛も「私も同じです。現実の世界に戻される感覚です」と話している。

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