山田涼介、芳根京子らがネタバレ全開トーク!『記憶屋』ビジュアルコメンタリーで明かされる撮影秘話

コラム

山田涼介、芳根京子らがネタバレ全開トーク!『記憶屋』ビジュアルコメンタリーで明かされる撮影秘話

佐々木蔵之介のたしかな存在感

本作の魅力の一つが、初共演となる山田と佐々木との息の合ったバディ感。重くなりがちなテーマの本作だが、佐々木によるどこか飄々としたユーモラスな雰囲気を持つ高原と、遼一との軽妙なかけ合いが、作品に良いバランスをもたらす。本コメンタリーでも、4人ともが佐々木をベタ褒めしている。

佐々木蔵之介演じる弁護士の高原
佐々木蔵之介演じる弁護士の高原[c]2020「記憶屋」製作委員会

佐々木との共演に感激する山田
佐々木のことが、もともと「大好きだった」と言う山田。「この作品で共演できて、うれしかったですね。蔵之介さんは本当に自然体な方。だから非常に、芝居のキャッチボールがしやすかったというか。頭で考えなくても、役同士で自然にやり合えることが、すごくありがたかったです。息が合っていたのかな」という言葉からも、尊敬する気持ちが伝わってくる。

病室で手紙を書く高原の佇まい
すべてを悟り、病室にいる高原が遼一への手紙をしたためる様子を食い入るように見つめる4人。蓮佛が「この時の蔵之介さんの顔がすごくすてきなんです」と感想を述べると、平川監督も「どういう表情をするかは、台本にはないですからね。高原が手紙を書きながら、涙を流すシーンがありますが、あれも台本には書かれていなかったんですよ」と説明する。「(佐々木は)台本についても、いろいろな意見を言ってくれて。そのおかげで内容が良くなったと思います」。

コメンタリーならでは!のマル秘エピソード

作品を鑑賞しながらのコメンタリーだからこそ聞ける「このシーンにそんな秘話が!?」というエピソードも盛りだくさん。裏話を知ってから観ると、また新たな味わいが。

ウイスキーを濃く作りすぎ問題
広島に行くことを母に告げた遼一が、家でウイスキーを飲むシーン。山田が「ここでハイボールを作るんだけど、グラスに入れるウイスキーの量を見ていて。濃いから!こんなの絶対に飲めないから!」と告白し、実際にウイスキーが大量に注がれるのを見た一同が爆笑。「なにか動作をしながらセリフを言うのが苦手で…。セリフに気をとられて、入れすぎちゃった」。ちなみに、撮影に使ったウイスキーはウーロン茶だそう。

高速道路のシーンはグリーンバック撮影
広島から東京に帰ってきた遼一と高原が、高速道路を走っているシーン。車窓には夜の街のネオンが広がっているが、「よくできていますよね。CGですよ、これ」という平川監督の言葉に、芳根と蓮佛は「え!?CG!?」とおどろきを隠せない。風景だけでなく、ネオンの光が車内の遼一や高原に反映する様子までリアルで、蓮佛が思わず「すごい技術…。もうどこにも行かなくていいんだな」とつぶやいてしまうほど。

2パターン撮影されたラストシーン
現場でのコミュニケーションを通して、台本もどんどん変えていくスタンスの平川監督。そのため、内容が変更されたシーンも多く、ラストシーンもその一つだ。「お客さんにおまかせします」という思いを込めて、本編のシーンを選んだという。一体どんなシーンになっているのか、一度観た人も、まだ観ていない人もぜひ確かめてみてほしい。

『記憶屋 あなたを忘れない』豪華版のパッケージは発売中
『記憶屋 あなたを忘れない』豪華版のパッケージは発売中[c]2020「記憶屋」製作委員会

ビジュアルコメンタリーにはほかにも興味深いトークが盛りだくさんで、メイキング&イベント映像などの貴重な映像もたっぷり収録されている。ぜひ本パッケージを入手して、作品の魅力をより深く堪能してほしい。

文/トライワークス

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豪華版特典:特典DVD2枚(DISC1:山田涼介、芳根京子、蓮佛美沙子、平川雄一朗監督ビジュアルコメンタリー、DISC2:メイキング映像、イベント映像集)
発売・販売元:KADOKAWA

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