エジソンの知られざる一面にMCUキャストの共演…『エジソンズ・ゲーム』をさらに楽しむ3つのポイント!

コラム

エジソンの知られざる一面にMCUキャストの共演…『エジソンズ・ゲーム』をさらに楽しむ3つのポイント!

“発明王”トーマス・エジソンが、電気供給の覇権を巡って争った「電流戦争」を描く『エジソンズ・ゲーム』(19)。主演のベネディクト・カンバーバッチをはじめとする豪華キャストが出演し、知られざるエジソンの一面や歴史的背景を織り交ぜて描かれる本作のBlu-ray&DVDが、10月23日(金)に発売開始となる。劇場で観た人も、これからパッケージで観るという人も、知っておくとより楽しめる、3つのポイントで本作の魅力を確認していきたい。

「電流戦争」を描く『エジソンズ・ゲーム』の魅力を紹介
「電流戦争」を描く『エジソンズ・ゲーム』の魅力を紹介[c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

まだ世界が炎によって照らされていた1880年代。「夜を葬る」と豪語する天才発明家のエジソン(カンバーバッチ)は、自らが発明した電球を電気で光らせることに成功する。一方、裕福な実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、エジソンが提唱する“直流”の送電システムより、安価で遠くまで電気を運べる“交流”システムの利便性を推奨していた。これを受け、エジソンは「交流は危険が伴う」と猛反発。そこに、オーストリアからの移民で、交流が効率的だと考える発明家二コラ・テスラ(ニコラス・ホルト)も加わり、直流か交流か、どちらの送電システムがすぐれているかを争う歴史的バトルが勃発する。

ポイント1「偉人を演じたキャスト陣が役作りに懸けた想い」

ベネディクト・カンバーバッチが体現する発明王エジソンの強さと弱さ

「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」というあまりにも有名な名言を持つエジソンだが、本作では天才的頭脳を持つがゆえに、偏屈で傲慢、理想を追い求める人物として描かれている。そして、彼を演じるカンバーバッチと言えば、ドラマ「SHERLOCK」シリーズや『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(14)などでも切れ者の変人を体現してきた実力派。エジソンについてカンバーバッチは、「僕はエジソンを近代アメリカの発明家としてしか捉えていなくて、それに伴う複雑なことを理解していなかった」と語っており、多くの人と同じく撮影前はポジティブな部分しか知らなかったという。

ベネディクト・カンバーバッチが天才発明家エジソンを演じる『エジソンズ・ゲーム』
ベネディクト・カンバーバッチが天才発明家エジソンを演じる『エジソンズ・ゲーム』[c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

しかし、そんなエジソンの人物像を作り上げるうえで、「一番考えさせられたのは、彼がこの電流戦争でやってきたことだ。相手を陥れるなど、卑しい手段を使っていた。そんなエジソンのような男を知っていく作業はとても興味深かった」と振り返り、「人間的にどういう理由で行動したのかを表現したかったし、彼をただの悪人にしたくなかった」とも説明。発明王の人間的な弱さや狡猾さにも向き合い、複雑な性格をしっかりと捉えていったことがうかがえる。

偏屈で傲慢なエジソンだが、妻や子どもたちのことは心から愛している
偏屈で傲慢なエジソンだが、妻や子どもたちのことは心から愛している[c]2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

カンバーバッチの言葉にもあるように、劇中のエジソンは目的のためには手段を選ばず、投資家相手にも高圧的な態度で接するなど、強気な言動が目立つ。しかし、最愛の妻を亡くして悲しみに暮れ、陣営の旗色が悪くなると焦りを顔に浮かべ、「いくら発明してもすべてを奪われる」と怒りや不満を露わにしてしまう。そのような精神面の動揺もカンバーバッチは繊細に表現している。加えて、蓄音機に録音した妻の声を繰り返し聞き、キネストコープで撮影した映像を息子と観ることで心の平静を取り戻そうとするなど、エジソンの発明品も彼の心情を説明するうえで重要な役割を果たしている。

■『エジソンズ・ゲーム』
Blu-ray&DVD 10月23日(金)発売
価格:Blu-ray 4,700円+税、DVD 3,800円+税
発売・販売元:KADOKAWA
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