『ヤウンペを探せ!』出演の宮川大輔が語る、俳優を目指した過去とお笑い芸人としての道のり
お笑い芸人としてだけでなく俳優としても、常に安定した存在感を発揮している宮川大輔。7月から、初めてその名を冠したバラエティ番組「中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん」がスタートし、11月20日(金)には、スラップスティック・コメディ映画『ヤウンペを探せ!』が公開される。様々なジャンルの作品で活躍する宮川を直撃すると、常に全力投球する姿勢と共に、いまのポジションを得るまでの葛藤もうかがえた。
宮川の俳優としての近作を見てみても、岩田剛典主演の連続ドラマ「崖っぷちホテル!」での愚痴だらけの清掃員役や、岡田准一主演の映画『ザ・ファブル』(19)でのインパクト大なコメディアン、ジャッカル富岡役など、名バイプレーヤーぶりはすでにお墨付きだ。芸人、俳優と共に順風満帆なキャリアを築いた宮川だが「職業はなに?」と聞かれたら「芸人です」と即答するそうだ。
「自分から『俳優もやらせてもらってます』と言えるまでの自信がないし、一般的に言えば、芸人やと思うので、常におもしろいことを言えるように、そこの牙は常に研いでおかないかんなと。よく『芸人さんて、お芝居が上手いですよね』と言う話を耳にしますが、それはあくまでも空気感とか、いろんなものを含めての評価やと思うので、僕はまず芸人として精進し、やりきらなあかんなと思っています」。
実はもともと俳優志望だったという宮川だが、お笑い芸人として、星田英利とチュパチャップスというコンビを組んでいた。1999年にコンビを解消してからは、俳優業に本腰を入れるべくオーディションに挑み、実際に宮本亜門演出の「BOYS TIMEボーイズ・タイム〜つよく正しくたくましく!!」や、今井雅之演出の「THE WINDS OF GOD」などの舞台に立った。
「きっとお笑いに自信があれば、コンビをやめてなかった。コンビ解消後はネタ作りもまったくしてなかったので、役者という肩書きで行こうと思ったんです。その後、舞台のオーディションに受かり、アドリブで『おもろいことをやって』と言われた時も、すごく嫌でした。お笑いをやめて、こっちに来たのにと…」。