“ブラムハウス”の最新作が初登場1位!クリスマスに向け、あのヒット作が今年も再上映

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“ブラムハウス”の最新作が初登場1位!クリスマスに向け、あのヒット作が今年も再上映

先週末(11月13日から15日)の北米興行収入ランキングは、ジェイソン・ブラム率いる製作会社ブラムハウス・プロダクションの最新作『ザ・スイッチ』(2021年1月15日公開)が初日から3日間で371万ドルを売り上げ、見事初登場ナンバーワンを獲得。社会派スリラーからホラーまで野心的な作品を次々と世に送りだしてきたブラムハウスの勢いは、このコロナ禍でも止まることを知らないようだ。

【写真を見る】女子高生と連続殺人鬼が入れ替わる!?スティーヴン・キングも絶賛した、ブラムハウスの異色ホラーとは
【写真を見る】女子高生と連続殺人鬼が入れ替わる!?スティーヴン・キングも絶賛した、ブラムハウスの異色ホラーとは[c] 2020 UNIVERSAL STUDIOS

『ザ・スイッチ』は、『名探偵ピカチュウ』(19)のキャスリン・ニュートン演じる女子高生と個性派俳優ヴィンス・ヴォーン演じる連続殺人鬼が入れ替わってしまうという異色ホラー。24時間以内に入れ替わりを解かなければ、一生元の姿に戻ることができない状況のなかで、なんとか身体を取り戻そうとする女子高生の姿に、あのホラー小説界の大家スティーヴン・キングも大絶賛したとか。そんな本作が、物語のカギとなる“13日の金曜日”に公開されたというのもなかなかユニークな話だ。

ヒット作や話題作を次々と生みだすブラムハウスを率いるジェイソン・ブラム
ヒット作や話題作を次々と生みだすブラムハウスを率いるジェイソン・ブラム写真:SPLASH/アフロ

しかし北米では、依然として新型コロナウイルスの感染拡大が収束する気配を見せず、主要なマーケットのであるカリフォルニア州のサンディエゴやサクラメントをはじめ、オレゴン州やワシントン州などの映画館が再び休業に追い込まれる事態となっている。そんななか、先日ディズニー配給の『ナイル殺人事件』(2021年公開)と『フリー・ガイ』(2021年公開)が来年に公開延期が決まったことで、年内に公開されるビッグタイトルはワーナー・ブラザース配給の『ワンダーウーマン1984』(12月25日公開)のみに。ところが同作も再延期の可能性が高まっていると報じられており、先の見通せない状況はまだまだ続きそうだ。

クリスマス映画の新たな代名詞『エルフ』が3年連続の再上映スタート!
クリスマス映画の新たな代名詞『エルフ』が3年連続の再上映スタート!写真:SPLASH/アフロ

そうした新作氷河期とあって、このところ毎週のように興味深い再上映が相次いでいる。今週注目したいのは、300館で17万ドルを売り上げた『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』(03)だ。サンタクロースに北極に連れてこられ、エルフによって育てられた赤ん坊が大人になり、実の父親に会うためにニューヨークへ行く姿を描いた同作は、2003年に公開された当時、同じ週に公開された『マトリックス レボリューションズ』(13)を上回るサプライズ大ヒットを記録し大きな話題をさらった。

そのヒットがきっかけとなり、主人公を演じたウィル・フェレルは一躍スターダムへとのしあがり、メガホンをとったジョン・ファブロー監督は「アイアンマン」シリーズや実写版『ライオン・キング』(19)などを手掛ける世界的ヒットメイカーへと成長。さらに作品自体も年を経るにつれてクリスマス映画の代名詞として浸透し、公開から15周年を迎えた2018年以降、毎年11月前半から再上映が行われているほど。
これからのシーズン、華やかなクリスマス映画の名作が再上映されることで、北米の映画興行が少しでも活気づいてくれることを期待したい。

文/久保田 和馬

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