最高画質版「ウルトラマン MovieNEX」の必携ポイントは?拡大を続けるウルトラマンワールドの“原点”
すべてのディテールが鮮明に!まるで新作のような映像に注目
今回のブルーレイBOX「ULTRAMAN ARCHIVES ウルトラマン MovieNEX」最大のポイントは、なんといっても過去最高レベルの高画質を実現した「HD Remaster3.0」だということ。
2013年にブルーレイで発売された「HD Remaster2.0」ではできなかった、フィルム特有のグレイン(粒状性)を適度に残しながらも大画面テレビで観る際に気になるノイズを徹底的に取り除くことを可能にした、EXAクオリティ・アドバンスド・サービス(EQAS)を用いたクリアな映像。
そしてスタジオマスターと同等の、滑らかで質感豊かな高諧調映像を実現するマスターグレードビデオコーティングも施され、全39話がとても半世紀以上前に作られたものとは思えない質感で映しだされるのだ。
実際に第1話「ウルトラ作戦第一号」を再生してみれば、冒頭の「ウルトラQ」ロゴからすでに一目瞭然。フィルムで撮られた古い映像特有のザラザラ感が一切なく、画面のコントラストもハッキリしているではないか!
科学特捜隊の基地のディテール、隊員たちの肌の質感はもちろん、水面が波打つ様子や炎などの特殊効果も鮮明に。余計なものが一切ない画面で、作品としての臨場感も、特撮ならではの雰囲気も、どちらも高められていることがよくわかる。
さらに、宇宙忍者バルタン星人が登場する第2話「侵略者を撃て」では、アラシ隊員(石井伊吉)とホシノ・イサム少年(津沢彰秀)が科学センターに向かうシーンの車窓に見える丸の内のビル街の景色もしっかり確認でき、薄暗い建物内のシーンや科学センターの屋上での夜のシーンでは、“暗がり”の美しさに目を奪われてしまう。
もちろん、画面がこれまで以上に明瞭になったことで登場する怪獣たちやミニチュアのディテールがわかるのは、特撮ファンにはたまらないポイントだろう。
古代怪獣ゴモラが登場する前後編、第26話・第27話「怪獣殿下」での大阪城破壊シークエンスであったり、伝説怪獣ウーが登場する第30話「まぼろしの雪山」でのスキー場の雪の質感。ゴモラの腹部の突起や、ウーの毛のひとつひとつまで確認できそうなほどクリアな映像はとてもたまらない。
リアルタイムで初代「ウルトラマン」を観ていた世代の人たちにとっては、当時の記憶がより鮮明によみがえることになるだろう。そしてこれまでDVDや従来のブルーレイで観てきた若い世代にとっては、ウルトラマンのイメージが一新される体験となるに違いない。まるで新作と見間違うような映像美を、大きな画面で堪能あれ。
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