大泉洋『新解釈・三國志』の続編は「毎年やりたい!?」読者の質問に次々回答！

「お芝居するうえで一番意識する事は何ですか？」(30代・女性)

「いやーなんでしょうねー、“いかに外堀を埋めていけるか”ということでしょうか。この役がどういう性格で、どういう人生を歩んできて、いまどういう状況に置かれているのか…など、いかにその人物を自分のなかで膨らませることができるか。台本を渡されなくても、“この人だったらこう言うだろう、こう考えるだろう”という役柄の外堀のようなものが埋まれば埋まるほど、演じるうえでは楽になるのではと思っています。

ただ『三國志』に関しては、あまりそういうことは考えなかったですね(笑)。それよりは福田監督が求める、“大泉洋らしさ”をどれだけ出すかが大事だったように思います。それと、周りの方のアドリブにどれだけ応えられるか。福田監督はなかなかカットをかけないので、みんな“なにかをしなければ”とアドリブを入れてくる。ライブ感のある、とても楽しい現場でした。また、福田監督は『楽しんでやって』ということを求める方なので、どれだけ演者が楽しむかということも、福田組では大事なことですね」

「大泉さんの人柄があふれながらも様々な役になりきる演技がとても好きなのですが、今後、こんな映画に出てみたい、こんな役を演じてみたい、というものはありますか？」(20代・男性)

「本作で福田監督とご一緒して、超ド級のコメディに出演することができました。実は僕、これまであまりコメディに出ていなくて。どちらかと言うとヒューマンドラマや、ともすれば重たい雰囲気のある作品に出演させていただくことが、多かったりするんです。だからこそ、今回はとても新鮮な気持ちにもなりました。自分としても、大人が楽しめるようなコメディにもっと出たいなという思いはありますね。大人のラブコメディなんていいんじゃないかな」

「50代に向けての意気込みを教えてください」(20代・女性)

「40代を迎えた時にも思ったんだけれど、毎年もう少しゆっくりやりたいなという思いはあるものの、結局あまりゆっくりすることはできなくて(笑)。僕の場合はどうしても、北海道でのレギュラー番組がありますから、映画やドラマの撮影が入ると、北海道との行き来もあって、とても忙しいスケジュールになってしまうんです。

とはいえ、僕はバラエティと役者のどちらもやっていないと落ち着かない人間で。しかも東京のバラエティ番組でよく見る、司会者になりたいわけじゃないから(笑)。そうなると昔からの仲間とやっているロケ主体の北海道の番組が僕には合っているんですよね。だんだん体の無理も利かなくなってきますから、健康に気をつけて、できる限り頑張りたいなと思います」

「4歳の息子に『洋ちゃんは、どれが本当の洋ちゃんなの？』と言われました。何と答えれば良いでしょうか？」(40代・女性)

「『君が見ている洋ちゃんは、全部本当だよ』と(笑)。本当の洋ちゃんというのはもう、僕の家に来ないとわからないわけですからね。でも家での僕は、強烈なツッコミを入れるわけでもなく、ものすごくぼやくわけでもなく…。すべての笑いの武器を奪われた、まったくおもしろくないお父さんです。息子さんには『お芝居をしている洋ちゃんも本物。バラエティをやっている洋ちゃんも本物。洋ちゃんはいつも、やりたいことをやっているんだよ』とお伝えください(笑)」