クリスマスはやっぱりマコーレー・カルキン!波乱の30年史と、批評家が選ぶ“フレッシュ”10選

コラム

クリスマスはやっぱりマコーレー・カルキン!波乱の30年史と、批評家が選ぶ“フレッシュ”10選

クリスマス映画の定番といえば、やはりクリス・コロンバス監督の名作『ホーム・アローン』(90)を思い浮かべる人も多い事だろう。『ホーム・アローン』の顔といえば、主人公のケビン役を演じたマコーレー・カルキン。つまりクリスマスは1年に1度、世界中の人々がカルキンを思い出す季節でもある。

“世界一有名な子役”として大ブレイクしてから今年で30年。現在40歳になったカルキンだが、出演作は決して多くはなく、そのキャリアはよく言われる“子役のジンクス”を全部乗せしたかのように波乱万丈だ。
そこで本稿では、カルキンの全出演作のなかから映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」で批評家からの評価が高い10作品をピックアップしながら、これまでのカルキンの経歴を振り返っていきたい。

1990年代前半には、子役としてめざましい活躍を見せたカルキン
1990年代前半には、子役としてめざましい活躍を見せたカルキン『ホーム・アローン』ディズニープラスで配信中 [c]2020 Disney

「ロッテン・トマト」とは、全米をはじめとした批評家のレビューをもとに、映画や海外ドラマ、テレビ番組などの評価を集積したサイト。批評家の作品レビューに込められた賛否を独自の方法で集計し、それを数値化(%)したスコアは、サイト名にもなっている“トマト”で表される。
好意的な批評が多い作品は「フレッシュ(新鮮)」なトマトに、逆に否定的な批評が多い作品は「ロッテン(腐った)」トマトとなり、ひと目で作品の評価を確認することができる。中立的な立場で運営されていることから、一般の映画ファンはもちろん業界関係者からも支持を集めており、近年では日本でも多くの映画宣伝に利用されている。

『ホーム・アローン2』出演時、カルキンの人気はピークに達していた
『ホーム・アローン2』出演時、カルキンの人気はピークに達していた『ホーム・アローン2』ディズニープラスで配信中 [c] 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation

それでは、マコーレー・カルキンのフレッシュ作品10傑を挙げてみよう。
(厳密に言えば「フレッシュ」ではなく、「ロッテン」していないだけの作品についても、リストでは便宜上「フレッシュ」とさせてもらっている)

73%フレッシュ『ジェイコブズ・ラダー』(90)

66%フレッシュ『ホーム・アローン』(90)

64%フレッシュ『オンリー・ザ・ロンリー』(91)

63%フレッシュ『Changeland』(19)

61%フレッシュ『セイヴド!』(04)

61%フレッシュ『おじさんに気をつけろ!』(89)

53%ロッテン『マイ・ガール』(91)

50%ロッテン『くるみ割り人形』(93)

33%ロッテン『ホーム・アローン2』(92)

29%ロッテン『パーティ★モンスター』(03)

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