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米国の民主主義を踏みにじる最大の屈辱、議事堂襲撃事件…シュワルツェネッガーほか、ハリウッドの反応は?

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米国の民主主義を踏みにじる最大の屈辱、議事堂襲撃事件…シュワルツェネッガーほか、ハリウッドの反応は?

『フォードVSフェラーリ』(19)のジェームズ・マンゴールド監督は、「議事堂での無法状態ークーデターをサポートする凶悪犯―を見ている、そして悲憤している。マードックは、私たちの国家に非常に多くの人種差別、性差別、憎悪に満ちた嘘とダメージを与えている。コンテンツクリエイターの仲間たちよ、我々はFOXへの出演をキャンセルし、FOXから我々の番組を取り下げるために力を合わせなくてはならない」と、トランプサポーター御用達のメディアとして知られるFOXチャンネルを非難した。

「クィア・アイ」に出演するカラモ・ブラウンは「恥を知れ、国産テロリストをまるで平和的に大統領を支持するかのように“トランプ・サポーター”と呼び続ける報道機関よ。彼らは目に見えるように銃を抱えたテロリストだ!もしも彼らが中東の人々や黒人だったら…サポーターなどとは呼ばないだろうし、命もなかっただろう」とツイート。

カラモ同様、エドワード・ノートンも今回の襲撃事件とBLackLivesMatterの違いに疑問を呈する。「もしも黒人やラテン系、イスラム教徒などの有色人種が武装して、選挙後の権力移譲を混乱させるために合衆国連邦議事堂を襲撃した場合、“催涙ガスとゴム製銃弾”で対応する状況ではない。彼らは敷地内に10歩侵入する前に射殺されていただろう」。

そして、「もし公の場で他の誰かが、トランプ大統領やイヴァンカ・トランプ氏がしたように暴動行為を呼びかけたり支持したら、彼らは24時間以内に暴力扇動の罪で逮捕されていただろう」と書いている。
Facebookがトランプ大統領のアカウントを無期限凍結した措置に続き、1月6日以降トランプ大統領のTwitter個人アカウントは永久凍結されている。また、Twitterを追放されたトランプ大統領支持グループや保守派が集うSNSアプリ「Parler」も、AppleやGoogle、Amazonのアプリストアから削除された。
この動きに対し『シカゴ7裁判』(20)や『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』(20)のサーシャ・バロン・コーエンは、テック企業による素早い対応に称賛を送った。

「これはSNSの歴史上で最も重要な瞬間だ。世界最大のプラットフォームは、世界最大の嘘、陰謀、憎しみの拡散者を禁止した。このために戦ってくれたFacebookとTwitterの従業員、ユーザー、そしてこの動きを支援したみなさん、全世界が感謝しているよ!」

人類を震撼させたウイルスが世界を襲い、多くの人が言葉を発せざるを得ないような事件が、次々と起きた2020年。2021年を迎え、最悪の2020年に追い討ちをかけるような醜事が起き、ハリウッドの反応も、いままでよりさらに強いものとなっている。
 
文/平井 伊都子

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