『シン・エヴァンゲリオン劇場版』再度の公開延期が決定
1月23日(土)に公開が予定されていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、新型コロナウイルス感染症拡大の状況と、日本政府による緊急事態宣言が発出された事態を重く受けとめ、慎重な検討の結果、公開を自粛、再度延期されることが発表された。
2007年より始動した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ。これまで『:序』(07)、『:破』(09)、『:Q』(12)の3作が公開され、最終章となる本作は昨年6月に公開となる予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により延期となり、新公開日の1月23日に向けて、昨年末には本編の完成が報告され、宇多田ヒカルによる書き下ろしのテーマソング「One Last Kiss」が解禁。さらに同曲が流れる予告映像もお披露目となっていた。
明日、1月15日(金)からは「金曜ロードSHOW!」にて『:序』、『:破』、『:Q』の3週連続放送が始まり、ますます盛り上がりるなかでの決定。既に1月23日の0時より予定されていた世界最速上映が中止となることは発表されていた。
なお、さらなる新公開日は観客が作品を楽しめる時期を慎重に検討中であることも告げられた。購入済のムビチケ前売券(カード)に関しては、新たな公開日以降に使用可能とのこと。また2月10日(水)発売予定だった映画の音楽集CD『Shiro SAGISU Music from “SHIN EVANGELION”』も発売延期となる。
長らく公開を待ちわびたファンも多いであろう『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。ここは「感染拡大の収束が最優先であると判断」した作品サイドの思いを受け止め、約10年前の東日本大震災の折、ネット上で節電を呼びかけ合った「ヤシマ作戦」のように、感染拡大を防ぐ行動を意識し合い、あらためての新公開日の発表を待とう。
文/サンクレイオ翼