調布駅や多摩川周辺でもロケ!菅田将暉×有村架純で紡がれる『花束みたいな恋をした』の世界を探訪
物語の基点となる“調布駅前広場”
物語の基点となり、待ち合わせ場所として何度も登場する調布駅の駅前広場。同棲を決めた麦と絹は、ここから30分ほど歩いたところにあるマンションの部屋を借りることに。ベランダへ出た麦が、そこから一望できる多摩川の景色にはしゃぐ姿が印象的だ。
ここは脚本段階から、「ベランダに出てくると、そこはとても広く、正面に川が見えた」「駅から徒歩30分」「リビングダイニングと寝室が一部屋」とかなり詳しく部屋の情報が記載されていた。その設定を元に多摩川の上流から下流までくまなくロケハンを行い、条件にぴったりの物件を探し当てたという。一方、室内のシーンはその物件に合わせ、スタジオにセットを組んで撮影されており、リアルとフィクションの合わせ技となっている。
麦と絹の散歩コースとなる“多摩川サイクリングロード”
新生活をスタートさせた麦と絹の散歩コースとなるのが、多摩川沿いの多摩川サイクリングロード。ぽかぽか陽気のなか、お年寄り夫婦が経営するお気に入りのパン屋さん「木村屋」で買った焼きそばパンを食べながら歩くなど、2人の表情からも幸せな気持ちが伝わってくる。開放感のある風景、晴れた日の日差し、吹き抜ける風の心地よさはもちろん、道沿いにはカフェも点在しており、散歩中に食事やお茶もできる。
子ネコを拾った“道生神社”
初めて2人で迎える新年、初詣に訪れた神社が道生(みちおい)神社だ。飛田給駅から少し東に歩いたところにあり、パワースポットとしても知られている。劇中で2人は、この場所で捨てられていた子ネコを拾うことに。この子ネコの成長も時間の流れを感じさせ、麦と絹の仲睦まじい様子や、2人がケンカする模様を見守る健気な姿が心に残る。
調布のシンボル的存在“調布PARCO”
調布のシンボル的存在と言える、調布PARCOももちろんロケ地に。先述の甲州街道を歩くシーンでも登場するだけでなく、2人がたびたび遊びに訪れている場所だ。施設5Fにあるパルコブックセンターには、本作の特設コーナーが設置されており、ここでも撮影が実施された。絹が好きな作家の小説が載った雑誌を手に取る一方で、仕事に追われる麦はビジネス書を読みふけっており、彼が変わってしまったことや、2人の距離が開きはじめていることを感じさせる興味深いシーンになっている。
ロケによる撮影が中心で、実在する映画やバンド、漫画、ゲームなども数多く登場する『花束みたいな恋をした』。まるで麦と絹という若いカップルが本当にいて、2人が恋をして、笑い涙する様子を覗き見しているような感覚になってしまう。そんなリアルな世界観を創出するのに、重要な役割を果たした調布市。本作を観たあとにこの街を訪れれば、映画の中に入り込んだ気分に浸れるかもしれない。
文/平尾嘉浩
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