「いきなり自分たちの武器を奪われた」…堂本光一が明かす「SHOCK」20年の想いと、少年隊への思慕
「正直なところ、心残りな部分はたくさんあります」
2020年7月、堂本はこの「SHOCK」シリーズを20年にわたって牽引してきた功績が評価され、第45回菊田一夫演劇大賞を受賞。その前後から“ニューノーマル”な状況下での新たな「SHOCK」を自ら構想し、9月と10月に大阪の梅田芸術劇場で「Endless SHOCK」のスピンオフとなる「Endless SHOCK -Eternal-」を上演。パフォーマンスの変更や舞台セットの簡素化、上演時間も幕間なしの2時間になるなど、感染リスクを低減させるための創意工夫は大きな賛辞を集めることに。
「大阪公演の時に、来年また帝劇で上演する時にも通常の『Endless SHOCK』はできないだろうなと感じ、なにかもうひとつおもしろいことはできないだろうかと考えるようになりました。『-Eternal-』はあくまでもスピンオフ。『Endless SHOCK』を観たことがない人が楽しむにはどうしたらいいか、両方とも楽しんでもらうにはと考えた結果、同じ時期に映画館で上映するという選択にたどり着きました」。
映画館で上映されるにあたり「監督」として編集作業にも携わった堂本。「いままでも公演を収めたBlu-rayを出したことがありました。その時には“劇場で観ている”ということを念頭に置いていたのですが、今回は観ていただく場所が映画館に変わる。なのでいままでとは異なり、ひとつの映像作品としてどう残そうかというのを模索していきました」と、“見せ方”へのこだわりをのぞかせつつ、「でも撮影した段階では映画館での上映を念頭に入れていなかったし、正直なところ、心残りな部分はたくさんあります」と本音を吐露。
「『もっといいカットはないだろうか』と何度も探して、そのたびに『ないなぁ…』って(笑)。撮影時は時間の制約もあったし、コロナについてもわからないことがあまりに多すぎて難しかったのですが、編集していくうちにもっともっといろんな角度から撮影しておけばと欲が出てしまいましたね」と、作品にかける思い入れの強さをのぞかせた。