20歳の山田杏奈と山口まゆ、『樹海村』主演の2人が原宿で語り合う、女優としての“現在地”
大ヒット作『犬鳴村』(20)に続き、Jホラーの名手、清水崇監督が放つ「恐怖の村」シリーズ第2弾『樹海村』(公開中)で、W主演を務めた山田杏奈と山口まゆ。昨年20歳を迎えた新進女優の2人が、清水監督のもと絶叫ヒロインとしての存在感を遺憾なく発揮した本作は、おそらく彼女たちにとってエポックメイキングな1作となるのではないか。2人を直撃し、過酷な樹海ロケやアクションシーンの舞台裏について話を聞いた。
実在の村にまつわる恐怖の逸話をモチーフにした本作。ある山奥の村で、人々に災いをもたらした禍々しい呪いの箱「コトリバコ」が、村人の手によって富士の樹海に封印される。その13年後、天沢響(山田)と姉の鳴(山口)の前に、ひょんなことから「コトリバコ」が現れ、その後、彼女たちの周りで行方不明者が続出していく。やがて響と鳴は、おぞましい都市伝説を耳にして、恐る恐る樹海へと足を踏み入れる。
「血しぶきが飛んできたり、叫んだりするシーンを楽しみにしていました(笑)」(山田)
今回清水組で主演を務められることを大いに喜び、前のめりで参加したという2人。
山田は「ホラー映画への出演は本作が初めてですが、私は初主演映画もけっこうグロテスクな描写が多かったので、まったく抵抗はなかったです。きっと本作でも、血しぶきが飛んできたり、叫んだりするシーンがあるんだろうなと、楽しみにしていました」と言う。
確かに、彼女の初主演映画『ミスミソウ』(18)は容赦ないスプラッター描写のあるサスペンス映画で、家族の復讐を果たす壮絶なヒロインを演じた山田から、女優としての気概を感じたのは記憶に新しいところだ。
『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』(17)のヒロインを務めて注目された山口。清水組に参加するのは『ラビット・ホラー3D』(11)以来、2作目となった。
「エキストラとして出演させていただいた『ラビット・ホラー3D』は、私にとって初めて出演した映画でした。その10年後、清水監督の作品で主演をやらせていただけたので、とてもご縁を感じています。もちろん清水監督は私のことを知らなかったのですが、予告編に少しだけ出ていたので、オーディションの時に『これ、私です』とお見せしました(笑)」。