閲覧注意…!?「イルミナティ」よりもヤバい“秘密結社”を描いた映画たち
イエス・キリストにまつわる知られざる真実を描いた『ダ・ヴィンチ・コード』
ダン・ブラウンの同名ベストセラーを映画化したシリーズの第1作『ダ・ヴィンチ・コード』(06)もまた、芸術作品や建築物、文書にまつわるミステリーをテーマにしており、秘密結社など都市伝説好きにはたまらない作品だ。ルーブル美術館で館長が何者かに殺害される事件が発生。しかも、その遺体はレオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模していたため、ハーバード大学の教授で宗教象徴学の専門家でもあるロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が事件の捜査に協力することになる。
本作のカギとなるのが、「最後の晩餐」などダ・ヴィンチが作品を通して残してきた、イエス・キリストの知られざる真実にまつわる暗号の数々。それらの謎を解きながら、ラングドンはキリスト教における重要なアイテムの一つ、“聖杯”を見つけ出そうとする。そして、キリストの真実や聖杯に関係してくるのが、1099年にヨーロッパで設立されたと言われるシオン修道会だ。この組織は1960年代以降のフィクションやノンフィクションでたびたび登場してきており、作者のブラウンによるとダ・ヴィンチをはじめ、アイザック・ニュートンやヴィクトル・ユゴーも会員だったとか。
“チャイニーズ・フリーメイソン”こと洪門会の内部抗争が勃発する『エレクション』
秘密結社は欧米ばかりのものではない。ジョニー・トーが監督し、サイモン・ヤム、レオン・カーフェイ、ルイス・クーら香港を代表する俳優たちが出演した『エレクション』(05)には、中国の秘密結社で“チャイニーズ・フリーメイソン”とも呼ばれる洪門会が登場する。
香港黒社会の最大組織、和連勝会で2年に1度の会長選挙が行われ、穏健派のロク(ヤム)が選任される。しかし、荒くれ者のディー(カーフェイ)がこれに反発したことから、会長の証しである彫像を巡り、血で血を洗う凄惨な抗争へと発展していく。
洪門会は17世紀ごろに発足した組織で、清王朝支配を打倒し、漢民族を復活するために血の誓を結んできた。複雑な階級構造を持ち、中国全土はもちろん、世界各国のチャイナ・タウンにも影響力があると言われている。存在自体が謎にされていたこれまでの作品とは違い、本作は組織内部の争いが描かれている。権力を求める男たちの野心が渦巻く、香港ノワール的なヒリヒリとした緊張感が伝わってくる作品で、刃物で切りつけ合うといった目を背けたくなる暴力描写も満載。続編『エレクション 死の報復』(06)も製作され、バイオレンス度はさらにパワーアップしている。
世界を裏で支配し、既存の価値観を覆す秘密も握っているなど、多様な描かれ方をしてきた秘密結社。はたして、映画で描かれていることは完全なフィクションなのか?もしかすると、これらの作品には、世界の真理に近づくヒントが隠されているのかもしれない…。
知られざる起源や謎の儀式、暗躍の歴史に踏み込んだドキュメンタリー映画『イルミナティ/世界を操る闇の秘密結社』が本日よりDVD発売&レンタル開始。デジタル配信も同時リリースとなった。こちらもあわせてチェックしてみてほしい。
文/サンクレイオ翼
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