一瞬たりとも目が離せない!『砕け散るところを見せてあげる』に観客が驚愕…「ただの青春ストーリーではなかった」
テレビアニメ化された「とらドラ!」、「ゴールデンタイム」などで知られる小説家、竹宮ゆゆこによる同名の衝撃作を実写映画化した『砕け散るところを見せてあげる』(4月9日公開)。平凡な日々を送る濱田清澄と、“学年一の嫌われ者”と呼ばれ孤立する蔵本玻璃の交流を軸に、個性豊かな登場人物たちのやさしさや葛藤、恐怖を乗り越えていく姿が描かれる。そんな本作の試写会に参加した観客から寄せられた熱い感想を紹介しながら、その魅力に迫っていきたい。
真っ直ぐな清澄と心を閉ざした玻璃…演じる中川大志&石井杏奈に絶賛の声が続々
清澄を演じるのは、連続テレビ小説「なつぞら」で国民的人気を獲得し、アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』(20)で主人公の声優を務めるなど、多彩な活躍を見せる中川大志。「1.悪を見逃さない、2.自分のためではなくひとのために戦う、3.絶対に負けない」というヒーロー3か条を胸に掲げ、玻璃への真っ直ぐな想いを貫くエモーショナルな演技が印象的だ。
作品を鑑賞した人たちからは、中川を絶賛する声も多く、以下のようなコメントが届いている。
「中川大志くんの作品を初めてスクリーンで観ました。あまりにも清澄くんが真っ直ぐで強くて、彼の幸せを心から願いながら鑑賞していました」(40代・女性)
「中川大志さんの演技がすばらしかったです。久々に大きなスクリーンで鑑賞し、感動させてもらいました」(30代・男性)
「表情、空気感、演技のすべてがすばらしかったです」(50代・女性)
「喜怒哀楽、どの感情も自然に表現されていた」(30代・女性)
清澄のやさしさや誠実さに、心を動かされたという人が大勢いるようだ。
清澄との出会いがきっかけで、人生が一変するヒロイン、玻璃役には『ソロモンの偽証』二部作(ともに15)、『ガールズ・ステップ』(15)でブルーリボン賞新人賞を受賞した石井杏奈をキャスティング。いじめによって心を閉ざした複雑な役どころで、清澄との交流を経て、少しずつ前を向き始め、人と関わろうとする感情の機微を丁寧に体現している。そんな石井の演技に惹きつけられたという人も多い。
「原作の玻璃を忠実に演じられていたと思います。石井杏奈さん以外は考えられません!」(20代・女性)
「中川大志さんとのかけ合いが、魂の共鳴のようでした」(40代・男性)
「体当たりの演技に感動しました」(50代・女性)
“竹宮節”が炸裂!独特なセリフ回しに、容赦なくあぶり出される心の闇
玻璃は自身の気持ちをうまく言葉にすることができず、彼女に真摯に向き合おうとする清澄とのかけ合いは、どこかちぐはぐで温かい気持ちにさせてくれる。2人の関係性への感想も紹介したい。
「清澄と玻璃のやり取りが印象的で、彼のやさしさが伝わってきます」(30代・女性)
「2人のかけ合いがおもしろくて楽しかったです」(30代・女性)
また、本作には井之脇海、清原果耶、松井愛莉といったこれからの活躍も期待される若手キャストが、清澄と玻璃を見守る友人役で出演。「とらドラ!」、「ゴールデンタイム」にも見られる“竹宮節”とも言える独特のセリフ回しが繰り広げられており、「会話が自然かつ適度に笑えてよかった」(30代・女性)、「他愛もない会話のやり取りにリアリティがありました」(50代・女性)といった声を聞くことができ、「(本作を)誰と一緒に観たいか?」という問いには、「家族や友人」と回答する人も多く、大切な誰かと観たい作品として強い印象を残していることがうかがえる。
しかし本作では、凄惨ないじめのシーン、人を信じられなくなった玻璃の心の闇など、人間の暗い部分からも逃げることなく、丹念に描いていく。
「頭から水をかけられた状態でトイレに閉じ込められ、寒さで震える玻璃を清澄が救いだすシーンが印象に残っています」(30代・女性)
「清澄が玻璃におはぎを渡したシーンで、彼女が叫んで拒絶するシーンにドキッとしました。彼女が抱える闇の深さが表れています」(40代・男性)
このように心をえぐるような描写に対する反応も多く、「ハラハラした」という声も多く見られた。