宇宙(そら)から音が降り注ぐ…『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ドルビーアトモスの音響を体感レポート
音響が生みだすモビルスーツ、パイロット視点の緊張感
前半では一般人に近い視点から、モビルスーツの戦闘を目撃したかのような没入感を味わえるが、後半には、モビルスーツのパイロットの視点で戦闘音を体感することになる。本作では、兵器の技術も進歩し、搭載されたシステム“ミノフスキー・フライト”によってモビルスーツ単体での高速飛行が可能となっている。
ハサウェイの乗る“Ξ(クスィー)ガンダム”と兄弟機である“ペーネロペー”による戦闘では、高速による空中戦が繰り広げられ、ミノフスキー・フライトの特徴的な飛行音が入り乱れる空間が、映像とリンクした音響によって表現。新次元のモビルスーツによる空中戦闘は、「ドルビーアトモス」の立体音響によって、より三次元的な戦いを体感することができる。
没入感を高めた映像表現は、「ドルビーアトモス」との相性が抜群。また、本作は夜間シーンが多いため、HDR映像技術「ドルビービジョン」によって暗部の微妙なコントラストが表現されるので、「ドルビーアトモス」と「ドルビービジョン」を兼ね備えた「ドルビーシネマ」での再現性は、更に期待できそうだ。ガンダムシリーズとして音響、映像ともに新たなチャレンジを行っている『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。その真価をしっかりと味わうならば、「ドルビーアトモス」&「ドルビーシネマ」での上映環境がまさにベストだと言えるだろう。
取材・文/石井誠
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