池松壮亮の背中に天使の羽が…『アジアの天使』韓国デザイン集団による3種のメインビジュアルが到着
『舟を編む』(13)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)の石井裕也監督が、韓国オールロケで挑んだ最新作『アジアの天使』(7月2日公開)。このたび同作より日本×韓国のコラボレーションによる3種のメインビジュアルが解禁となった。
本作は優しさと力強さが調和した人間ドラマ。疎遠になっていた兄(オダギリ)の住むソウルへ息子の学(佐藤凌)と渡った小説家の青木剛(池松壮亮)。、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、亡くなった父母の代わりに、兄ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹ポム(キム・イェウン)を養うため、細々と芸能活動を続ける元アイドルのソル(チェ・ヒソ)。そんな日本と韓国の家族を通して「言葉」「国籍」「価値観」を超えた人と人の繋がり、家族のかたちが描きだす。
今回、3種類のメインビジュアルのデザインを手掛けたのは昨今、日本の映画ファンからも注目を集める韓国のデザイン事務所propaganda(プロパガンダ)。余白が多く、シンプルなデザインが特徴で、美意識の高いビジュアルを続々と制作し、『溺れるナイフ』(16)、『愚行録』(16)など日本映画のビジュアルや、ドラマ「愛の不時着」の韓国版ビジュアルでも話題を集めた。
メインビジュアルAには天使の羽を纏った池松壮亮演じる剛の姿が。メインビジュアルBには、おんぼろトラックの前に佇む2つの家族が映し出されている。そしてメインビジュアルCには、海辺で空を仰ぐ2つの家族の姿とともに韓国版タイトルと、キャッチコピー「天使と出会った」が添えられている。
映画も、家族も、人生も「自由だ」という本作のテーマが伝わる3種類のメインビジュアル。日本と韓国の2つの家族が共に歩む運命、目の当たりにする奇跡とは?石井監督が描く誰も観たことがない「アジアの家族映画」はスクリーンで堪能したい。
文/タナカシノブ