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ハリウッド王道×ジャンプテイスト!『モータルコンバット』を映画館で体感すべき“3つの理由”

コラム

ハリウッド王道×ジャンプテイスト!『モータルコンバット』を映画館で体感すべき“3つの理由”

R指定もいとわない!ハリウッドの新常識を貫く、挑戦的で刺激MAXのデスバトル

近年のハリウッド映画でブームとなりつつある“R指定”アクション
近年のハリウッド映画でブームとなりつつある“R指定”アクション写真:SPLASH/アフロ

『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(15)や、シリーズ化もされた「ジョン・ウィック」。続編の製作も決定している『ベイビー・ドライバー』(17)や、従来のアメコミ映画とは一線を隠した大胆さで人気を博した「デッドプール」シリーズなど、近年映画ファンはもちろん批評家からも高い評価を獲得したハリウッドの大作アクション映画には共通点がある。それはR指定になることを恐れず、“映画”だからこそ味わえる刺激的で大胆な描写に果敢にチャレンジしていることだ。

アメリカではかつて、映画の表現を自主規制する“ヘイズコード”と呼ばれるものが存在し、1960年後半にそれが撤廃。入れ替わるようにしてレイティング制度が導入されることになったが、そこでR指定(17歳以下の鑑賞には保護者の同伴が必要)を受けると興行成績に影響が出ることも少なくなく、必然的に製作者は可能な限り残酷描写などの刺激の強い描写を抑えようとしてきた。その結果、特にアクションやホラーといった強いインパクトが求められるジャンルにおいては作品の質を低下させ、“ぬるい”映画が生まれてしまうという弊害が生まれることに。

ところが近年、先に挙げた作品に代表されるようにハリウッドのメジャースタジオが手掛けた作品でも、刺激的な描写をもいとわないタイプの作品が登場するように。その一因として、既存の概念にとらわれずにクリエイターの自由を尊重しようとする配信映画の台頭があったことは否定できない。コロナ禍によってますます劇場公開映画と配信映画の関係に注目が寄せられるようになったが、両者の競り合いは確実にエンタテインメント全体の質の向上、劇場公開映画のスケールの拡大につながっていたと考えて間違いないだろう。


真田広之演じるハサシ・ハンゾウが躍動!冒頭シーンから一気に惹き込まれる
真田広之演じるハサシ・ハンゾウが躍動!冒頭シーンから一気に惹き込まれる[c] 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

この『モータルコンバット』は、アメリカではもちろんR指定に。日本でも「刺激の強い刀剣等による殺傷・出血・肉体損壊の描写」を理由にR15+(15歳未満の鑑賞禁止)に指定された。それはつまり、原作ゲームファンはもちろん、昨今の蓄積しきった鬱憤を晴らしてくれるような激しいアクションを求める観客の期待に応える作品に仕上がっていることの証明でもある。本編冒頭から、真田広之演じるハサシ・ハンゾウが繰り広げるキレのある大立ち回りに、激しい流血描写。次から次へと訪れる強敵とのバトルシーン…。開始数分で作品世界へと惹き込まれていくこと請け合いだ!

すでに公開され大ヒットとなった全米では、IMAXやドルビーシネマといったラージフォーマット上映が興行収入の大部分を占めていたということで、それは目玉であるバトルシーンのスケールや臨場感を最大限に楽しめる上映環境を求める人が続出したからにほかならない。日本でもIMAXとドルビーシネマに加え、体感型上映である4DX版とMX4D版も同時上映。是非ともお好きな楽しみ方で、“禁断の死闘”を全身で体感してみてほしい!

文/久保田和馬


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