人間味ありすぎ!トムヒ演じるマーベルきっての“愛されキャラ”ロキの活躍を振り返る

コラム

人間味ありすぎ!トムヒ演じるマーベルきっての“愛されキャラ”ロキの活躍を振り返る

コミカルな魅力が爆発!…『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(17)

マイティ・ソー/ダーク・ワールド』以来、4年ぶりのMCU登場となった『マイティ・ソー/バトルロイヤル』。余命わずかなオーディンから、邪悪な“死の女神”で、彼らの姉であるヘラの存在を告げられたソーが、ロキやハルクらとともに、アスガルドの女王として恐怖で民を支配するヘラに立ち向かっていく。

オーディンのフリをして好き放題した報いでソーに殺されそうになると全力で平謝りを見せたり、ヘラによって飛ばされた惑星サカールにハルクがいることを知ると「早くこの星からでないと…」と怯えたりと、作品のテイストも相まって、これまで以上にコミカルに振り切っているロキ。

アスガルドの民の危機にちゃっかり駆けつける姿は萌える!(『マイティ・ソー/バトルロイヤル』)
アスガルドの民の危機にちゃっかり駆けつける姿は萌える!(『マイティ・ソー/バトルロイヤル』)[c]2021 Marvel

ソーを裏切ろうとすれば、もはや定番化してしまったため見抜かれて成長しろと説教&電気ビリビリの刑にされるなど踏んだり蹴ったり。それでもアスガルドの民のピンチには、「お前たちの救世主はここにいるぞ」と叫びながら大仰なポーズ付きで登場。ちゃっかり大活躍して見せた。

果敢にサノスに立ち向かうも…『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)

全宇宙の生き物を半減させるという野望を実現すべく、すべてのインフィニティ・ストーンを集めようとする最凶のヴィラン、サノスとそれを阻止しようと立ち向かうアベンジャーズの戦いを描く『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。物語は避難船で宇宙を彷徨っていたソーやロキたちアスガルド人をサノスが襲撃するという、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の続きから幕を開ける。

まさかの死が描かれた『アベンジャーズ/インフィニティウォー』
まさかの死が描かれた『アベンジャーズ/インフィニティウォー』[c]2021 Marvel

圧倒的な力を持つサノスに対し、“ソーの命か、隠し持つストーンか”という究極の選択を突きつけられたロキは、神妙な面持ちで「(ソーを)殺せ」と言い放つ。だが苦しむソーを見て拷問を止めさせ、ついに諦めたかと見せかけて、ハルクをけしかけるなど必死に抵抗。

しかしハルクが敗北し、今度こそ本当のピンチになると「地球を案内するよ」と軽口を叩きながらすり寄る、さすがの変わり身の早さを発揮。からの、サノスにダガーを突き立てようとするなど、わずかな時間でコロコロと態度を急変させ翻弄するも、最後はサノスに首の骨を折られ、命を落としてしまった。


ドラマ「ロキ」につながっていく…『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で絶命したロキだったが、アベンジャーズが元の世界を取り戻すため過去の世界にタイムトラベルし、インフィニティ・ストーンを集めるというストーリー上、本作にも登場しファンを喜ばせた。

『アベンジャーズ』の2012年のNY決戦で、アベンジャーズに敗れた直後のロキ。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』でのダークエルフ侵攻直前の2013年のアスガルドで牢獄に幽閉されているロキと、2度にわたって登場。

特に前者では、猿ぐつわをはめられたロキがとあるアクシンデントから四次元キューブが埋め込まれた杖テッセラクトを拾い、そのままどこかへと姿を消してしまうという重要な展開が描かれた。

【写真を見る】“裏切り王子”ロキの魅力とは?これまでの登場シーンをまとめてプレイバック(「ロキ」)
【写真を見る】“裏切り王子”ロキの魅力とは?これまでの登場シーンをまとめてプレイバック(「ロキ」)[c]2021 Marvel

そしてテレポート後の世界線が舞台となるドラマ「ロキ」。アベンジャーズから逃げだし時空を歪めた罪で、“世界の時間”を監視するTVAという謎の組織に拘束されたロキ。自由の身になるために、他人に化け、嘘で他人を翻弄する能力を使い、世界の時間を修復しようとするが、その過程で人類の歴史に隠された重大な“謎”が明かされる。

「マイティ・ソー」シリーズ第4弾『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』にロキは登場しないという報道は少し残念だが、今後の映画シリーズにもつながっていく重要なドラマ。ロキのチャーミングな魅力を改めて味わいたいところだ。

文/サンクレイオ翼

関連作品