「夜の街を走りだしたくなった」…話題の『映画大好きポンポさん』は、夢を追う人への“エール”だ!
イラストや漫画の投稿サイト、pixivで80万ビューを超え、「このマンガがすごい!」、「マンガ大賞」にも入賞した杉谷庄吾【人間プラモ】による同名コミックを劇場アニメ化した『映画大好きポンポさん』(公開中)が、映画ファンのなかで大きな話題を呼んでいる。
映画作りを通して、映画を愛する青年と映画に愛された女性が“自分”を見つけだす、夢と狂気が渦巻くヒューマンドラマが展開される本作。公開記念スペシャルサイトには、劇場に駆け付けた観客からの“胸アツ”な感想コメントが続々投稿されている。本稿では寄せられた声を紹介しながら、大勢の観客が胸を打たれている理由に迫りたい。
敏腕プロデューサーのポンポさん(声:小原好美)のもとで製作アシスタントをしているジーン(声:清水尋也)。映画に心を奪われ、観た作品をすべて記憶している彼は、映画監督になることを夢見ていたが、自分には無理だと卑屈になっていた。そんなある日、ポンポさんに任されたあるB級映画の15秒CMの出来が評価され、彼女が脚本を書いた『MEISTER』の監督に抜擢されてしまう。かくして、新人女優のナタリー(声:大谷凛香)をヒロインに迎え、念願の監督デビューを果たすことになったジーン。しかし、それは波乱万丈の撮影の日々の始まりだった…。
リアルな映画製作の描写に驚きの声が続々!
本作は架空の映画の街、ニャリウッドを舞台にしているが、その街並みは本家ハリウッドそのもの。ポップでかわいいキャラクターが生き生きと動き回るアニメーションに反し、映画の撮影シーンや編集作業、オーディションの風景なども描かれ、リアルな映画製作ものとして観ることもできる。
「映画制作の裏側を覗けた感じがしておもしろかったです。制作に関わる人たちの熱い想いに感動しました」(40代・女性)
「映画ってこういう風に作られていくんだなと興味深かったです。ポンポさんやジーン、ナタリーなどのチームワークがいいと思った」(20代・女性)
「『映画の中で映画を作る』という作品の性質上、映画製作の解説や見どころの探し方がリアルで、素人目でも細かい情景や心理描写、豪快で派手な演出まで、余すことなく楽しむことができました」(20代・男性)
撮影風景に対するコメントのほか、「『ニュー・シネマ・パラダイス』や『サウンド・オブ・ミュージック』、『雨に唄えば』などいろいろな作品のオマージュが詰まった宝箱みたいな映画でした。ジーンが撮った『MEISTER』もフルバージョンで観てみたい」(40代・男性)といった感想も。様々な名作を意識したシーンがちりばめられており、コアな映画ファンも楽しめる作品になっている。
キャラクターの葛藤を表現…声優陣の熱演に胸打たれる
ひっ迫する撮影スケジュールに製作予算、出資者への対応など、楽しいことばかりではない映画製作のリアルも映しだされる本作。そのなかで悩み、葛藤するジーンたちへの言葉も確認できる。
「『もっと映画が観たい』、『もっと映画を観よう』という映画熱に火をつけられました。編集という、撮った映像を切り捨てながら完成へと仕上げていくシーンは圧巻で、アニメーションだからこその表現に目を奪われました」(30代・男性)
「劇中のジーンのように、この作品のスタッフも“取捨選択”に苦心したのだと思います。しかしながら、オリジナル展開も含めて、高まりすぎた期待をはるかに超えていく感動があり、良い意味で裏切られました」(20代・男性)
「映画製作における狂気と狂喜を理解したつもりになる映画。それは犠牲を肯定すること。犠牲なくして映画は成立しないし、夢は叶わない。『幸福は創造の敵』とはよく言ったものだと思う」(30代・男性)
ジーンの声を務めるのは、『ホットギミック ガールミーツボーイ』(19)など様々な映画、ドラマで活躍する若手俳優の清水尋也。ナタリー役にはモデルや役者として今後の飛躍が期待される大谷凛香と、声優初挑戦の2人をキャスティング。さらに、ポンポさんを「スター☆トゥインクルプリキュア」や「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」といった人気作品への出演が続く小原好美が演じるほか、加隈亜衣や大塚明夫といった豪華声優陣が顔をそろえている。声優陣の演技についても下記のようなコメントで絶賛されている。
「キャラクターに命を吹き込む声優さんがハマり役ばかりで良かったです。特にナタリーのキュートな声にはときめきっぱなしでした」(40代・女性)
「小原好美さんが出演しているので観てみたら、最高な作品に出会えて感動しています!最初から最後までフル回転の素晴らしいシーンばかりです」(10代・男性)