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「セリフや言葉に“色”を感じる作品」アニメ関係者も絶賛する『サイダーのように言葉が湧き上がる』の注目ポイント

コラム

「セリフや言葉に“色”を感じる作品」アニメ関係者も絶賛する『サイダーのように言葉が湧き上がる』の注目ポイント

業界人も激奨!映像のその先にある心揺さぶるエモーション

最後にアニメ業界人として本作に感じた良さを尋ねてみたところ、数多くの熱い絶賛メッセージが寄せられたので、ここでチェックしていきたい。

独特な映像から夏の情緒を感じることができる
独特な映像から夏の情緒を感じることができる[c]2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

「背景とキャラクターの一体感がもたらす映像表現は、“ひと夏の思い出”的な非現実の世界に自然と引き込まれ、いつの間にか物語のキャラクターと一緒に行動しているような感動があります」(50代・男性)
「絵を大切にする人こそ素敵な動画を作れるのだと思います。もちろん音楽や音も大切ですが、この映画では、音が入る前の最初の建物の絵だけで泣きそうになりました」(30代・女性)
「色です!とにかく色!映像だけでなく、セリフや言葉(俳句)にも色を感じる作品だと思います」(20代・男性)
「アニメ映画はよく観ますが、ここまでキラキラしていて元気をもらえる作品は、なかなかありません。『サイダーのように言葉が湧き上がる』の言葉のインパクトもすごく好き」(20代・女性)

少年少女の甘酸っぱいひと夏の青春模様が紡がれていく
少年少女の甘酸っぱいひと夏の青春模様が紡がれていく[c]2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会

独特の作画のテイストが魅力的な本作だが、その映像表現が、人の心に訴えかけるようなエモーションへとつながっている点が、多くの関係者たちのコメントに共通している。映像と物語、それに音楽など様々な要素がうまく噛み合い、心に響く作品に仕上がっていることが最大の魅力であると言えるのかもしれない。

「オリジナル作品であること。ゆえに、なにもないからこそ広がるものがあるのかなと思いました」(10代・女性)

という言葉通り、アニメーション映像および音楽制作レーベル、フライングドッグの10周年記念作品として制作され、独自の世界観を持つ作品となった『サイダーのように言葉が湧き上がる』。イシグロキョウヘイ監督が、繊細かつ叙情的な演出で作り上げた世界観と映像美は、劇場でこそ味わいたい。

文・構成/サンクレイオ翼


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