玉城ティナ「女優業は正解がないところも含めておもしろい」『竜とそばかすの姫』で声優にも初挑戦
人気モデルで、女優としても躍進目覚ましい玉城ティナ。『惡の華』(19)や『地獄少女』(19)など、人気コミックの実写映画で、二次元の世界観を見事に体現してきた。『サマーウォーズ』(09)や『未来のミライ』(18)の細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』(公開中)で、声優に初挑戦した玉城に単独インタビュー。アフレコの舞台裏と共に、女優業の展望についても話を聞いた。
『竜とそばかすの姫』の主人公は、幼いころに体験した母親の死をきっかけに、大好きな歌が歌えなくなったすずこと内藤鈴(中村佳穂)。玉城が演じるのはすずの同級生、ルカちゃんこと渡辺瑠果役で、モデルばりの容姿で学園の人気者と、まさに玉城にはうってつけの役どころとなった。
すずは親友のヒロちゃん(幾田りら)の誘いで、50億人が集うインターネット上の仮想世界<U>へ入り込む。そこで<As(アズ)>と呼ばれる自分の分身を「ベル」と名付け、<U>で美しい歌声を披露したことで、歌姫として脚光を浴びていく。ところがある日、ベルが開催した大規模なコンサートを、乱暴な「竜」(佐藤健)が妨害してしまう。
玉城はルカちゃん役に決定した時、「小さいころから細田監督作品は身近にあり、まさか自分が声優として携われるとは思っていなかったのでうれしかったです」と喜んだそう。
細田監督からは「ルカちゃんは素直でかわいらしくて、あまりあざとさみたいなものは見えないほうがいいです」というオーダーを受けたそうで、「人気者になろうとしてなった子じゃなくて、みんなが真ん中に押し上げてくれた女の子」とイメージして演じたそうだ。
細田監督の演出について、玉城は「『こういうところがいいけど、もう1回やってみて』といった感じで、基本は褒めて伸ばしてくださる方です。初めてやらせてもらったアニメーションの声優の仕事が細田監督作で、本当に良かったです」と語った。