DC映画のスーパースター!ハーレイ・クインの作品ごとに変化する魅力
過去イチぶっ飛んでる!?『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
そして現在公開中の『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』。10年の減刑と引き換えに、独裁体制の敷かれた島国に存在する軍事施設の破壊ミッションを科された14人の凶悪犯罪者集団“スーサイド・スクワッド”の活躍を描く本作は、メンバーの命が次々と失われていき、終いには大怪獣が登場したりと、最高にハチャメチャな物語が展開する。
ハーレイも過去一番とも言えるぶっ飛び具合を見せており、話の腰を折ったり、唐突に下ネタをぶっ込んできたり、後先考えずにロケットランチャーをぶっ放したりと空気の読めない言動で、悪党仲間すらタジタジにさせる始末。
さらに、ある男と恋に落ちて天にも昇る心地を味わったかと思えば、直後にその恋を自ら終わらせたり、敵に捕まり「誰も助けに来てくれない…」と嘆き悲しみながら自力で脱獄したかと思えば、仲間が助けに来ていたことを知って感極まったりと、情緒の揺れもだいぶダイナミックに。予測不能な魅力を存分に振りまき、観客に笑いや驚きを提供している。
アクションも身体を柔軟に駆使した、ハーレイらしいアクロバティックな近接格闘から、ガンアクションに、本作で初お披露目の槍術にとてんこ盛り。大怪獣に槍一本で挑んでいく無鉄砲さなど、作品のテイストとも相まった快活な姿がとにかく最高だ。
自由奔放でクレイジーという軸を保ちながらも、その作品ごとの魅力を見せてくれてきたハーレイ・クイン。「いつでもハーレイを演じる準備はできている」と今後についてインタビューで語っているマーゴットだけに、どんなハーレイをスクリーンで表現してくれるのか?期待しながら、動向に注目していきたい。
文/サンクレイオ翼
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