煉獄杏寿郎から「東リベ」「呪術廻戦」も!声優・日野聡の魅力が詰まった、推し作品
優等生だけど天然な一面も!「呪術廻戦」:加茂憲紀役
週刊少年ジャンプで連載中の芥見下々による大人気コミックを原作とし、2020年秋から2021年春まで放送されたテレビアニメが話題になり、『劇場版 呪術廻戦 0』(12月24日公開)も控える「呪術廻戦」。ジャンプ作品らしいバトル展開に、“呪い”という要素が加わり、自分の魂に呪いを宿してしまった少年、虎杖悠仁を主人公に、人間の負の感情から生まれた呪霊たちと、呪術師たちとの壮絶な闘いが描かれていく。
超個性的なキャラクターぞろいの本作で日野が演じるのは、虎杖が通う東京都立呪術高等専門学校の姉妹校である京都府立呪術高等専門学校3年生の加茂憲紀。呪術師の御三家、加茂家の本家筋としての矜持の高さから、秩序を重んじ、常に責任感を持って行動するキャラクターだ。長い黒髪に糸のような細い目、加茂用の高専制服は和装という風雅なルックスに、高校生とは思えない落ち着いた語り口と低いイケボが印象的。個性的なキャラクターが多い生徒たちのなかでは数少ない優等生タイプだが、思い込みが強く周囲との会話がズレてしまったりする天然な一面も。日野のイメージにもぴったりと合う、頼れる先輩役が注目ポイントだ。
闇に紛れて悪を撃つ孤高のヒーロー!「ARROW/アロー」:オリバー・クイーン/グリーンアロー役
医療ドラマ「ER 緊急救命室」の吹替えに参加したことをきっかけに本格的に声優として活動するようになった日野は、海外ドラマの出演作も多い。DCコミックスの「グリーンアロー」を原案とする実写テレビドラマシリーズで、アメリカでは2012年から2020年まで計8シーズンが放送された人気ドラマ「ARROW/アロー」では、スティーヴン・アメルが演じる主人公、グリーンアロー役の吹替えを担当している。
表の顔は億万長者のプレイボーイ、オリバー・クイーン。しかし、その真の姿は、緑のフードで顔を隠しながら、鋼の肉体と超人的な弓矢の技術を武器に、悪と戦う孤高のヒーロー、グリーンアロー。ドラマの初期はダークヒーローとして悪を成敗していた彼が、シリーズを重ねるにつれて徐々に仲間が増え、本物の正義のヒーローへと成長を遂げていく姿が共感を呼んでいる。日野のクールでかっこいい声と繊細な演技を思う存分堪能できる作品だ。
また、外国映画の吹替えでは、「ハリー・ポッター」シリーズのセドリック・ディゴリー(ロバート・パティンソン)を演じたほか、『海の上のピアニスト』(98)の4Kデジタル修復版Blu-rayにて主人公のナインティーン・ハンドレッド(ティム・ロス)を好演している。
クールなキャラから熱いキャラまで柔軟に演じ分け、どんな役柄であっても、その美声でファンを聞き惚れさせてしまう日野聡は、まさに万能の声優。気になる作品をチェックして、煉獄さんとはまた違った彼の魅力を発見してほしい。
文/石塚圭子
※煉獄杏寿郎の「煉」は火+東が正式表記