今掛勇監督&千眼美子が『宇宙の法―エローヒム編―』で果たした挑戦「アニメだからこそ描けるものがある」 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
今掛勇監督&千眼美子が『宇宙の法―エローヒム編―』で果たした挑戦「アニメだからこそ描けるものがある」

インタビュー

今掛勇監督&千眼美子が『宇宙の法―エローヒム編―』で果たした挑戦「アニメだからこそ描けるものがある」

「私は勢いタイプ(笑)。勝負時だと思うと、不安も感じずに突き進みます」(千眼)

「私に力をくれるのは周囲の方々の熱意」と話した千眼美子
「私に力をくれるのは周囲の方々の熱意」と話した千眼美子

ーー先ほど監督から、ヤイザエルは不安があったとしても、新しい世界で突き進んでいくというお話がありました。千眼さんは、今回のお仕事で不安な気持ちなどはありましたか?

千眼「私は結構、勢いタイプで(笑)。直感で“ここは勝負時だ”と思ったり、いま大事な決断が迫っていると感じたりする時って、人生で何回かあるものですよね。そういった時にはあまり不安や迷いは感じずに、突き進んでいくほうだと思います。ある意味、単細胞なんです(笑)。直感で決めたあとに、自分にはハードルが高いかもしれないと細かい不安が生まれて来ることもありますが、そういった時に力をくれるのは周囲の方々の熱意です。今回も三部作を届けようと熱意をかけられている大川隆法総裁の熱意や、監督の想いに触れると、不安や恐怖心も消えていくようでした。いつもそうやって、導火線に火をつけていただいています」

ーー今掛監督は、アフレコ時にも千眼さんのそういった力強さを感じましたか?

今掛監督「それはすごく感じました。アフレコをしている姿を見ても、千眼さんは戦っているなと感じました。声のお芝居は、実写のお芝居とはまた違ったテクニックが必要になるものですが、作品やセリフにかける想いを声に込めていくことがもっとも大切なことで。声優さんのお芝居には経験に裏付けされた力強さがありますが、千眼さんのお芝居にはその時、その瞬間にしか出せない味のようなものがある。どんなものが出てくるかわからなくて楽しみになるし、それが出てくる瞬間がものすごくうれしいんです。『やった!』と思いますし、そういう姿を目にするとこちらの力にもなります」

ーーアフレコで印象的なシーンがあればお聞かせください。

今掛勇監督、「千眼さんと僕はわかり合えた」としみじみ
今掛勇監督、「千眼さんと僕はわかり合えた」としみじみ


今掛監督「戦士ミカエルとヤイザエルが会話をする場面で、ミカエルから双子の兄弟、ルシフェルのことを聞いたヤイザエルが『そうなんだ』というセリフを発するシーンがあります。かなり細かい話にはなりますが、このセリフについては『「そうなのか」のほうがいいのではないか』と感じたんですが、何度も反復しているうちに、やはりここでは『そうなんだ』というセリフが必要だと思った。千眼さんもはじめは『このセリフで大丈夫でしょうか?』と質問をされていたんですが、そのまま演じていただいたら、ものすごく自然に『そうなんだ』というセリフがハマったんです。千眼さんと僕はわかり合えた、僕たちは仲間だなと思いました(笑)」

ヤイザエルは、戦士としての一面だけでなく、いろいろな表情を見せていくキャラクター
[c]2021 IRH Press

千眼「もちろん覚えています!僭越ながら、最初は『そうなのか』というセリフのほうが、ヤイザエルというキャラクターには合うのかなと思っていたんです。でも演じてみたら、『失礼いたしました!ここは「そうなんだ」でした!』と反省しました。『そうなんだ』というセリフにすることによって、“戦うヤイザエル”という表情だけではなく、彼女の持っているあどけなさや柔らかさも見えてくる。文字だけで考えるとほんのささいな違いですが、演じてみるとまったく意味が違ってくることがわかりました。凝り固まった考えをしてはいけないなと実感しました」

ーー確かにヤイザエルは、戦士としての一面だけでなく、劇中でいろいろな表情を見せています。千眼さんは役を受け取った時には、どのような印象を持たれましたか。

千眼「ヤイザエルは、周りを率いていく力があって、守るべきもののためならば命も投げだす自己犠牲の精神や、正義を愛する心を持っているキャラクターだと思いました。さらに謙虚さや“神様の教えを学び取りたい”という熱意もあり、信仰者として『かっこいいな!』と思いました。憧れの存在です!役をいただいて『私に演じられるのだろうか』と不安な気持ちになったんですが、それはなぜだろうと思うと、自分にとってヤイザエルは見上げるような存在だったからだと思うんです。でも私自身、正義のヒーローはとても好きですし、ヤイザエルを演じることによって、自分も強さを手に入れることができたらいいな、頑張って追い求めていこうと思って、役に臨みました」

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