“頭脳派”の菅田将暉と、“行動派”の斎藤工。正反対の2人が熾烈な演技バトル!

コラム

“頭脳派”の菅田将暉と、“行動派”の斎藤工。正反対の2人が熾烈な演技バトル!

いまなお世界中でカルト的な人気を誇るヴィンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE』(97)を、世界で初めてナタリ監督公認のもとでリメイクした『CUBE 一度入ったら、最後』(10月22日公開)。謎の立方体=CUBEに閉じ込められた6人の男女を襲う“死のトラップ”と、登場人物たちが繰り広げる人間ドラマが見どころとなる本作で、特に注目すべきは菅田将暉と斎藤工の熾烈な演技バトルだ。

【写真を見る】『糸』につづいて共演した菅田&斎藤。2人の関係が物語を左右する…
【写真を見る】『糸』につづいて共演した菅田&斎藤。2人の関係が物語を左右する…[c]2021「CUBE」製作委員会

ある日突然、謎の立方体に閉じ込められた年齢も職業もバラバラの男女6人。理由もわからぬまま脱出を試みる彼らの前に立ちはだかるのは、次々と襲いかかる殺人的なトラップと、脱出のために絶対に解明しなくてはならない暗号だった。やがて体力と精神力の限界を迎え、極度の緊張と不安に苛まれる彼らは、徐々に人間の本性をあらわにしていくことに。


頭脳明晰で穏やかな性格の持ち主で、知力を駆使して脱出の糸口を探る
頭脳明晰で穏やかな性格の持ち主で、知力を駆使して脱出の糸口を探る[c]2021「CUBE」製作委員会

菅田が演じるのは29歳のエンジニア、後藤裕一役。穏やかな性格で頭脳明晰な彼は、CUBEに閉じ込められた状況を冷静に受け入れ、持ち前の知力を駆使しながらCUBEからの脱出の糸口を探っていく。一方で、斎藤が演じるのは41歳の整備士、井手寛役。責任感が強くリーダーシップを発揮しながらも、危険な状態の妻のもとへ向かうため、一刻も早く脱出しなければという焦りから、ほかの面々と対立してしまうことも。

一刻も早く脱出しようと焦り、ほかのメンバーと対立することも…
一刻も早く脱出しようと焦り、ほかのメンバーと対立することも…[c]2021「CUBE」製作委員会

“頭脳派”の後藤と“行動派”の井手、両者の性格はまるで正反対。じっくりと謎を解明しようとする後藤に苛立ち、井手が後藤の胸ぐらを掴み一触即発になったかと思いきや、また別のシーンではCUBEからの脱出という同じ目的のために力を合わせる。はたして2人は互いの才能を活かしながら絶望的な状況から抜けだすことができるのか。両者の関係にも注目しながら、劇場で彼らと一緒にCUBEの謎に挑んでほしい。

文/久保田 和馬

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