深田恭子、『ルパンの娘』泥棒スーツは「近くでは見せられない。秘密がいっぱい」
『劇場版 ルパンの娘』(10月15日公開)の公開直前イベントが10月10日に東京国際フォーラムで開催され、深田恭子、瀬戸康史、小沢真珠、栗原類、小畑乃々が登壇。泥棒スーツに身を包んで女泥棒を演じている深田が、「暑い季節も、寒い季節も、どの季節もあのボディスーツを着てやりきった。実は結構、年季が入っています。あまり近くでは見せられない」と泥棒スーツを着倒したことを告白。司会から「どんな感じになっているんですか?」と聞かれると、「それはちょっと…。秘密がいっぱいなんですけれど、適した季節っていうのがないんです」と語った。
本作は、全力でふざけるキャストの好演や激しいアクション、ミュージカル演出にパロディなど独特の世界観で話題を集めたテレビドラマ「ルパンの娘」の劇場版。深田演じる代々泥棒一家の“Lの一族”の娘、三雲華と、瀬戸演じる代々警察一家の息子である桜庭和馬の禁断の恋を軸に、劇場版では異国の地を舞台に“もう一人のLの一族”である三雲玲(観月ありさ)の存在と華の出征の秘密が描かれる。
深田は「(テレビドラマの)パート1、パート2、劇場版とさらにスケールアップしています。笑いあり、涙あり、家族愛あり、盛りだくさんです」と完成作に胸を張った。瀬戸は「3Dじゃないのに、飛びだしてくる感じがした」と迫力を感じたそうで、「いろいろな仕掛けがある。五感で楽しめる」とにっこり。華と和馬の娘、杏役を演じた小畑は「“Lの一族”の新しい秘密や、家族を守るために奮闘するところとか、たくさん泣いたり笑ったりできる映画でした。ぜひ多くの方に何回も観ていただいて、何度も“Lの一族”に心を盗まれてほしいと思います」と映画の見どころをアピールしつつ、泥棒を描く内容にちなんだパーフェクトな回答を繰り出し、これには瀬戸も「一番しっかりしている。誰が教えたんですか。すばらしい」と舌を巻いていた。
またミュージカルシーンも本シリーズの大きな見どころだが、深田は「みんなで部活のように 一生懸命に合わせたりした。控室では誰かが歌いだすと、誰かが歌ってどんどんハモっていって、合唱になっていた。ダンスシーン(の練習)も部活のよう」とチーム一丸となって、練習に励んだという。小畑が「私は歌いながら踊るということを、『ルパンの娘』で初めてやらせていただいたんですが、大貫(勇輔)さんがいろいろ振り付けを考えてくださって、すごく楽しくできました。ドラマよりもさらに盛大なミュージカルシーンになっていると思います」と笑顔を弾けさせると、瀬戸は「完璧ですね」と再び感心しきりだった。
泥棒一家が活躍する映画にちなみ「盗んでみたいもの」を聞かれるひと幕も。すると深田は「乃々ちゃんのすべてを盗みたい」と小畑にメロメロの様子を見せた。小畑が終始しっかりとしたコメントで会場を驚かせていたこともあり、「乃々ちゃんになりたいです。この知識含め、しっかりしたところ、かわいらしさも、乃々ちゃんのすべてを盗みたい」と楽しそうに語る。息ぴったりにトークを繰り広げていたメンバーだが、深田は「2年かけて絆を作れた。幸せを運んできてくれた作品です」としみじみと話していた。
取材・文/成田おり枝