林遣都と小松菜奈が、ファンに心温まるアドバイス!『恋する寄生虫』試写会でのお悩み相談を完全版でお届け
「蚊が止まった時に、この血を吸って生きなければいけないんだなと思って、そっと逃がします」(林)
挨拶を終えた後は、お悩み相談コーナーへ。クリスマス仕様のギフトボックスには、Twitterで募った質問シートが入っていて、そこから林と小松が1枚ずつチョイスしていくことに。
林が引いた1問目は「私は虫が苦手で、本当に小さな虫でも飛んでくると声を出して仰け反ってしまうほど怖く、周りの人も急に大声を出すのでビックリされます。また蚊も叩くことができず困っています。どうしたら虫に恋することができるでしょうか」という10代の女性からの悩みだった。
林は「僕も虫はそんなに得意なほうではないけど、最近は命を感じることが大事なのかなと。見た目はちょっと嫌なものでも、頭ごなしに拒絶するのではなくて。蚊も止まった時、この血を吸って生きなければいけないんだなと思って、そっと逃がす。そういうふうに感じられればいんじゃないですか」と悟ったような表情で答えた。
蚊を殺さないという林に対して、小松は「私はパチンとしますね。すみません、やさしいコメントのあとにちょっと心苦しいのですが、やはり血は吸われているので、そこは容赦なく(苦笑)。でも、好きにならなくてもいいんじゃないかなと思います。誰でも苦手なものはありますし、私も好きな虫と苦手な虫がいるので、大丈夫です。みんな嫌いなものはあります」とコメント。
もしもゴキブリが出たら?とMCに振られた小松は「とんでもないです。それこそシューッです」と殺虫剤を巻く仕草をしたあと、林に「どうやって捕まえるんですか?コップとかで捕まえて逃がすんですか?」と興味深く尋ねると、会場から笑いが起こる。
林は「叩きますよ」と苦笑いしながらも「でも、ちょっと変わってきていて、本当に逃がす」と訂正すると、小松がすかさず「逃がすんですか!?それけっこう難しいですよ」とつっこむ。
林は「あまり関わる必要がないじゃないですか。迷い込んできたと思うし」と、あくまでも虫を殺さない方針だと言う林に、小松は感心しきりだった。映画が虫を扱った『恋する寄生虫』だけに、柿本監督はこの2人のコメントを聞いて「いやもう、完璧な答えです」と太鼓判を押した。
「私は緊張するタイプなので、素直に『緊張してます!』と前もって言っちゃいます。(小松)
続いて小松が引いた質問も10代の女性からの悩みだった。「私は将来教員を目指しているのですが、人前に立って話すことに緊張してしまい、10分に1回は噛んでしまいます。お2人はたくさんの人の前でお話する時に噛まないように気をつけていることはありますか?また、何かコツはありますか?」。
小松は「私も緊張するタイプなので、この現場でもそうでしたが、緊張して一生言えないんじゃないかというくらい台詞が飛んでしまったこともありました」と告白しつつ「私は素直に『緊張してます!よろしくお願いします』と前もって言っちゃったうえで、ここぞと決めるポイントはしっかり話すと決めておいて、そこだけはちゃんとするようにしています。噛んじゃいますよ。人間ですもの」とうなずいた。
林も「いや、10分に1回だったら全然です。僕なんか『全然声が聞こえない』とかもよく言われますし(苦笑)。やっぱりいまは発言だったりがすごく恐くて、自分の意図してることが伝わらなかったりすることもあるし、話すこと自体に緊張するんです。でも無理せず、自分のペースで、周りを気にせず話す。それでも失敗したくないなとか、ちゃんと思いを伝えたいなという時があったら、話すことを暗記するくらい、事前にしっかり準備をしておく。徹夜してでもやって、口が勝手に動くくらいにしておく。僕もこういう場は準備をしてきますね」と共感しながらコメント。
柿本監督は「守るものがあるから緊張するのかなと。『失敗しちゃいけない』という気持ちになると思うんですが、『失敗しにいく』っていうことが、自分のなかに飲み込めたらいいのかなと思います」とアドバイスをした。