生田斗真、三池崇史監督、宮藤官九郎が『土竜の唄 FINAL』を語り尽くす!「男にしてもらった作品でした」
高橋のぼるの人気コミックを、生田斗真主演で実写映画化したシリーズ最新作にして完結編『土竜の唄 FINAL』(11月19日公開)。生田が「ファイナルにして最高傑作ができました」と胸を張る本作について、シリーズ3作でタッグを組んだ三池崇史監督と、パワフルな脚本を手掛けた宮藤官九郎との豪華鼎談で、制作秘話をたっぷり聞いた。
ちょっぴりスケベだが、どこまでも真っ直ぐな男、菊川は、通称「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官だ。彼のミッションは、日本から麻薬を撲滅すべく、最凶のヤクザ組織である数寄矢会のドン、轟周宝(岩城滉一)を逮捕すること。そのために数寄矢会日浦組の組長であるパピヨンこと日浦匡也(堤真一)の弟分となった。本作は、大ヒットした『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(14)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(16)に続く、5年ぶりの新作である。
「もはやなにも考えず、当たり前のようにマエバリを貼って現場に行く感じです」(生田)
――毎回全裸シーンが話題となりますが、今回のファイナルではシチリアの断崖絶壁での強烈なシーンがあり、またもや度肝を抜かれました。
生田「大河ドラマ『いだてん』の打ち上げで、宮藤さんから『土竜の台本ができたよ』と半笑いされました。いろいろな方から『土竜の唄のファイナルをやるらしいですね。楽しみです』と声をかけてもらいますが、皆さん半笑いなんです(笑)」
――いまや勝手知ったる全裸シーンですね。
生田「『土竜の唄』では、もはやなにも考えず、当たり前のようにマエバリを貼って現場に行く感じです(笑)」
――今回のマエバリは、ツバメの巣みたいになっていたとか。
生田「チーズの入った瓶が股間に引っかかり、そのチーズにカモメが群がってくるという設定です。だから、チーズの形をした前張りを美術スタッフさんが作ってくれましたが、それがツバメの巣みたいになっていました(笑)」
宮藤「書いたのは僕です。本当にすいません(苦笑)」
――カモメの人形が玲二の乳首をつっつく衝撃シーンもありますが、三池監督ご自身が人形を操作されたとか?
三池「やっぱり生田斗真の乳首は俺がつまむぞ、ほかのヤツには譲らないぞと。そのカモメはちゃんと記念にもらって帰りました」
生田「パート2のクライマックスで、ビルから落下していく玲二が、トラに頭をがぶっと噛まれて、そのトラの爪がズボンに引っかかってずり落ち、全裸になります。そのトラの手も三池さんが担当してくれました」
三池「そうです。まあ、ほかの人にやれと言っても、どんな気持ちでやるのかわからないと思うので。でも、生田斗真は優しい男だなということが、乳首ごしに伝わってきました(笑)」
――“つかみ”としての全裸シーンはもはやシリーズ恒例ですが、宮藤さんはどうやってああいうシーンを編みだすのでしょうか?
宮藤「そんなに深くは考えてないです。1作目であそこまでやっちゃったので、2作目も裸というのが前提で書いていきました。もはや『生田くん、本当にこれをやってくれるのかな?』といった忖度は一切なくて、『玲二ならやるでしょう?』という感じです。でも今回、改めて完成した映画を観た時、ずっと裸じゃん!と自分でもビックリしました(笑)。裸の玲二が回想するシーンも裸だったので…」