生田斗真、三池崇史監督、宮藤官九郎が『土竜の唄 FINAL』を語り尽くす!「男にしてもらった作品でした」
「僕の役割としては、ちゃんと終わらせることでした」(三池監督)
――今回がファイナルということで、一番こだわられた点を聞かせてください。
三池「僕の役割としては、ちゃんと終わらせることでした。パート1、パート2とやらせていただき、今回で本当に終わったんだなと。生田さんのファンからすれば、終わらなきゃいいのにと思うかもしれませんが、終わるんです」
生田「パート2を終えた時、『土竜の唄』にちゃんと決着を付けたいという想いが僕のなかでありましたし、監督やスタッフの皆さんともまたやれたらいいなと言っていたので、実現できて良かったです。予告編で『本当にファイナルだからね』と言っていますが、『ファイナルとか言いつつも、“ファイナルアゲイン”とかまたやるんじゃないの?』と言われる感じも土竜っぽくていいなあと(笑)。なにが起きてもおかしくない!と期待させてくれるようなシリーズに育ったのは、すごくうれしいです」
宮藤「ファイナルってことは、玲二の任務が終わるから、パピヨンと玲二の関係に決着を着けなきゃいけないと思いました。前2作は、玲二とパピヨンという義兄弟の話を軸に引っ張ってきましたから。そこが一つ決まると、あとはいつも通りというか、いつも以上に『土竜の唄』の世界観を貫いたほうがいいと思いながら書きました。漫画の連載も終わると聞いて、その終わりに合わせたいと思ったのに、映画が先に終わってしまいます…。でも、上手くいったんじゃないかと」
――原作がまだ続いていくなかで、ラストを託されたわけですね。
宮藤「“ただでは終われない”というムードはずっとありました。というか、1本目や2本目も僕は毎回ファイナルだと思って脚本を書いてきたつもりです」
生田「僕もそうで、まさかシリーズになるなんて、誰も予想していなかったです」
――玲二がパピヨンと向き合う、本作最大の見せ場がありますね。生田さんは、演じてみいかがでしたか?
生田「そのシーンは、まさに最終目的地の大きな柱でした。堤さんとは『土竜の唄』シリーズを通して、ずっと兄弟としてバディを組んできたので、撮影後半では、堤さんの顔を見ただけでグッときちゃう瞬間がありました」