神尾楓珠と三浦獠太、『彼女が好きなものは』映画初主演&初出演でも気負わない2人の本音トーク
「恋人同士の純と誠の空気感は、相手が今井さんだったからこそ作れたような気がします」(神尾)
――今井翼さん演じる恋人、誠と純とのラブシーンが非常に美しかったです。
神尾「今井さんのほうから、僕との距離感を縮めようと話しかけてくださったので、僕も心を開くことができました。ベッドシーンでも、今井さんが本当に優しくて、全部を受け止めようと温かく包み込んでくださったので、僕も身を預けられました。あの2人の雰囲気は、相手が今井さんだったからこそ作れたような気がします」
三浦「うらやましいほどカッコよかったです。翼さんも楓珠くんも華があってきれいだし、観ればやっぱり好きになっちゃいますよね」
――三浦さんは、小野役をどう捉えて演じましたか?
三浦「小野は、“クラスの王”的な立ち位置にいる男だから、そこは自分とは違いますが、共感する部分はありました。僕はどちらかというと、いじられてバカにされるタイプですが、小野のようにデリカシーがない部分もあると思うので、相手を知らず知らずのうちに傷つけちゃうことがあったりするのかもしれません。そこは自分でも昔から自覚しているので、そういう部分では小野と似ているかなと思いました」
神尾「本当にそうで、獠太はデリカシーがないんです(笑)」
三浦「おい!(笑)」
神尾「マジで見ていてヒヤヒヤします。いまでこそよく知る仲になりましたが、最初は男っぽいふてぶてしさがありました」
三浦「確かに自分でも意識的にそういう空気を出してました(笑)。やっぱり初めての映画出演だったから、とりあえず堂々としていようと思い、胸を張って歩いていたので、みんなからはそう映っていたのかもしれないです。オーディションの時もなるべく自信を持っているように見せようと思い、少しえらそうなふりをしていました」
――でも、そのおかげでオーディションで小野役に抜擢されたから、結果オーライですね。
三浦「そう思います(笑)」
神尾「やっぱり自信を持って臨むことって大事ですね」
――神尾さんは『樹海村』(21)に続いて、紗枝役の山田さんと共演されてみていかがでしたか?
神尾「僕が初めて杏奈ちゃんと共演した時は、僕が高校生で、杏奈ちゃんが中学3年生だったと思いますが、そのころからめちゃくちゃお芝居が上手いなと思いました。当時、僕はなにもできなくて、彼女の足を引っ張ってばかりだったかと。今回、彼女が20歳を超えてからの共演となりましたが、前よりも洗練された印象で、自分の芝居をちゃんと確立されていて、さらにすごいなあと驚きました」
――クライマックスでは、紗枝がスピーチする見せ場もありましたね。
三浦「すごかったです。あのシーンはテストなしで1発撮りでした」
神尾「段取りだけをやってそのまま本番でしたが、本当にすごかった!」